もうこれは

離れない二人なのだと

お互いが思って毎日会い


休みの合う日には

色々なところへ出掛けました


その頃のわたしは

二人がずっとこの先も

一緒にいるのだろうと思うその裏で

なんとなく心にブロックがかかっていて

先に進むのが怖かった

家を知られるのが怖かった


衝動的な彼が

安定を好むわたしに不安を与えるのです


もっとゆっくり仲良くなろうよ


そんな風に思っていました


山歩きをしようと計画した日

待ち合わせ場所まで行ってから

忘れ物に気づきました


彼がどうしてもそれを持っていこう

と言います


なんてことはない

前日職場でいただいた柿を剥いて

タッパーに入れて

冷蔵庫に冷やしておいたものを

忘れたのです


傷んでしまうし

二人で食べたかったし

そう言われるとそうだよね


家の手前のコンビニで待ってもらうことにしたのですが


結局家の大体の場所を知ることになります


山歩きの帰りには

彼を送り届けるながれになり

彼の家も知ることになるのでした