実際は、2月4日からが丁酉年なのですが、
今年の干支ということで解説してまいります。
納音(なっちん)と呼ばれる
五行の名前では、丁酉は、
山下火
さんかひ
という名前がついていて、
夕映えの山の美しさを表します。
2016年の丙申も山下火ですが、
生まれ日が丁酉は、やはり芸術的であり、
日貴日といい
ご先祖の徳によって幸運をもたらし、
純粋で気高く、美人か佳人で福があります。
有名人では、市川海老蔵や浜崎あゆみをあげると納得かもしれません。
じつは、わたくしの生まれ日も丁酉で、
生まれ日の干支がめぐることを反言といいあまり良い意味を持たないのですが、
これまで鑑定した中で、
反言の年に何も起こらなかった人は多く、
私は勉強を始めた当初から、こういうことを予測する占いって何なんだろ?と疑問を抱いていました。
こういった占い方だと、
何か悪いことが起こると、
「反言だからだ!」と結びつけてしまう方が強く、
(天冲殺なども正にそれですよね)
今では、わたしはそれを採用していなくて、
(特に天冲殺とか大殺界は関係ない)
仮に、その時期に悪いことが起こったとしても、それとは結びつけません。
私が運気をみるときは、
五行の配分
天干のバランス
干関係
を、そもそもの元命が内格か外格かによって判断しますので、
今年が丁酉だから、あなたの運勢はこうだ!とは、簡単には言えないのですが、
あまり占いを知らない人や、
日本式の占いを学んでいる、
天冲殺だからダメなんですよね?などと聞いてくるような方は、
それ、本場の中国では関係ない
と覚えておいてください。
空亡という、小指の先にも満たないほどのものを扱っている見方です。
仮に、空亡や天冲殺を信じて採用したとしても、
先に書いたように、
悪いことは天冲殺のせい、という
何の学びも成長も得られない見方ですから、
その意味でも、信じる価値はないと言えます。
結局は、このことを
各々がどう定義付けているかの問題です。
↓
人生や運命をどうとらえるか?
占いに結びつけて、
占い師に言われたことを素直に信じ込み、
この星がめぐるからこうなる、と決まった道を歩むのではなく、
星や干支のめぐりがもつ意味合いを活用しながら、
どうなるかわからない先を、
自分と、関わる人たちと、偶然起こってくる出来事と絡み合って創っていきながら歩んでいく、と捉え、
その時その時を体験し、理解する過程に価値を置くことが、大切なのではないかと思います。
そして、占い師は、昔のようなフォーチュンテラー、予言者ではなく、
また最近よく聞く、あなたを幸せに導く教祖的存在でもなく、
干支や星やカードや卦の世界を
主観を交えることなく説明し、
お客さまが体験している問題を理解する過程をサポートする者となることが、
仕事の質を高めて、お客さまの役に立ち充実する道だと思います。
ということから、読者さまには、
色々目にする占いを見て
一喜一憂せず、
今年の運気をどう活用しよう?という
主体性ある考え方を持っていただきたいなーと思います。
長々と説明してしまいましたが
こういったことを踏まえて、
私がいつも朝配信している
干支のメッセージを改めてお読みください。
酉は、秋の十二支で実りを受け取る段階です。
元の字は、「酒ガメ」の形なのですが
発酵の酵の字にも「酉」が使われているように、
秋の実りを発酵させて
あとになっても味わえるようにしたのが酒なんです。
なので、今年は今までの実りを味わう時。
しかし、そこでもうちょっと意味を加えて
発酵について考えてみたいと思います。
実は、発酵と腐敗は、
日本酒を造る杜氏の話によれば
同じプロセスらしいのですが
発酵していくには、
菌にとって良い環境を整えて、人間の手間を加えることが必要です。
放っておけば、なんでも腐敗していきますよね。
酉は、十二支の10番目。
成熟の段階ですので
人間が成熟してなお、イキイキしているには、
ずばり、発酵していることが肝心なのだと思います。
つまり、環境を整え、手間を加えること。
しかも、菌は数種類あるそうですが
それぞれの菌が、自分の持ち場を持っており、
出番でない時は、他の菌にバトンタッチするらしいです。
持ち場を担当している時の菌は、
杜氏によると、「いきいき」しているそうです。
人間もそんな風に生きていれば
いつまでも発酵して若々しいのではないかなと思います。
・・・つまり、
今年は、我々も、
本分を発揮して、
他の者になろうとせず、
生き生きと発酵していこうではありませんか?
水上静夫「干支の漢字学」
安岡正篤「干支の活学」
☎0120-118-067
住所;新宿区高田馬場
占いサロン愛月(あいづき)
メール lovelymoon118@gmail.com