アガサクリスティーはそんなにたくさん読んでいないけれど、クリスティーのような小説好きな人にはおもしろいんじゃないかという映画を2本見てきました。
9人の翻訳家 囚われたベストセラー
https://gaga.ne.jp/9honyakuka/
ナイブズアウト 名探偵と刀の館の秘密
https://longride.jp/knivesout-movie/
翻訳家～の方は、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ出版秘話に基づく…と書いてある通り、次回作も大ヒットを期待される小説の翻訳にあたり、主要な言語の翻訳者数名を集めて、世界同時発売のため、別荘の地下室のようなところに監禁して、新作の内容が決して発売前に漏れないように、超厳戒態勢で行われた…という話をヒントに作られている。
それを聞いた時点で見てみたい！と思って行ったら一見、映像的にも話の展開も地味に見えるが、面白い。
翻訳者が家族にも詳細を言わないまま別荘に集められ、スマホも取り上げられ、毎日同じ部屋で決まった時間内に同じ原稿（２０ページ分とか）を与えられ、いっせいに翻訳する。時間が来たら打っていたデータも原稿も取り上げられる、という日々を送る中、漏れるはずがない一部がネットにさらされ、脅迫メールが届き…。
翻訳者同士、お互いのことも知らないし、言葉が通じない相手もいて、お互いが疑心暗鬼になったり、展開が読めず面白い。
個人的に興味深かったのは、映画の話以上に、実際にこの映画のヒントになった小説「インフェルノ」の日本の翻訳者も、同じ目に遭いそうになっていたが、出版社がきっぱりとそれは受けられない、と断ったおかけで監禁されずに済んだという実話。
よくぞ断ったな～と思いました。恐ろしい＾＾；
最後まで見るとこんなデジタル時代に、小説、というか、ページをめくって読む本、推理小説などへの愛情というか愛着、深い思いを込めた作品なのかなと思わされました。
最近のはやりの映画のように誰々が出てる！という作品ではなく、映画自体が面白い作品でした。
一方、ナイブズ・アウトも宣伝からして、クリスティーとかポワロ的な小説やドラマの好きな人を狙ったような作りでしたが、小説をそのまま映画にしていったような展開が面白かった。サイト見ても監督がクリスティーに捧ぐと書いてあるから、まさにそういうことなんだろうと。
推理小説的にはフーダニット、ホワイダニットとかがあるけど、この映画はそのあたりの扱いが面白かった。ただ海外ミステリー小説やドラマに慣れていない人は、誰が誰でどうなって…と話を追っていくのが大変かな？
でもミステリー好きにはもちろん、そうでなくても楽しめる作品です
両方見て、今何かこういうブーム来てるんだろうかと思いましたが、久々に推理小説を読んだような気分になりました＾＾
最近は面白い映画多いので、うれしい
あと アルキメデスの大戦 も見ました
現在はこちらで一部原作の漫画が読めるようです。
https://comic-days.com/episode/13932016480029400852
戦艦大和の建造にあたり、天才数学者が海軍上層部の争いに巻き込まれていく話とでもいうべきか…頭脳戦、心理戦が面白いけれど、一緒に見に行った連れ合い曰く、
原作はもっと長い話なので、その一部分の話だと。
映画にはよくそういうことがあるから、なるほどと思いつつ見ました。
それなりに面白いけれど、やはりこの先がまだあるんだろうなと思わせるような作りでした。
でも普通に見ごたえがある作品でした。
前にイミテーション・ゲームという映画も見ているのですが、これも戦争に数学者が引っ張り出されて暗号の解読をする話でした。
それだけ戦争にはそういう優秀な頭脳が必要とされているのかもしれないけれど、これも中々切ない話だったような。
先日亡くなった大林監督のドキュメンタリーを見ていた時に、映画は理屈じゃなく見るだけで楽しいものだ、という話と同時に、戦争を扱った映画は面白すぎては好戦映画になってしまうからダメだ、というようなお話をされてました。
そういうことなんだろうなと改めて納得。
一時期は見たい映画が全然なかったのですがここ数年、面白い映画が色々あって、時々見損ねるけれど、ありがたいなと思います。
また面白い映画があれば見に行きたいな。
とりあえずV6ファンとしては、岡田君の 燃えよ剣
イノッチの 461個のおべんとう
があるので、上映時期がずれこむかもしれないけど、見に行きたいなと思ってます
イノッチがナレーションしたすみっコぐらしの映画はもちろん見ました＾。＾
早く普通に映画を見に行ける生活に戻れますように…