＜東北楽天＞来季陣容、ほぼ固まる
[2014年12月28日 10時40分配信]
東北楽天の来季の陣容がほぼ固まった。
補強を急いでいた主砲候補として
米大リーグの前パイレーツ、サンチェス内野手の
入団が決定的だ。今季安定感を欠いた抑え投手には
前広島のミコライオ投手を獲得。だが、オリックスから
国内フリーエージェント(FA)宣言した金子千尋投手は
獲得できず、先発投手の補強戦略を練り直している。
今季の総得点は12球団で最下位の549点と、
得点力不足を露呈した。大リーグ通算150本塁打の
ユーキリス内野手が出場21試合で帰国したのが大誤算。
2年間で50本塁打のジョーンズ外野手は退団し、
長打力のある中軸の柱を探すのが急務だった。
主砲候補のサンチェスは右の強打者で、
大リーグ通算61本塁打をマーク。本来は
中距離打者だが、安部井寛チーム統括本部長は
「日本では長打が打てるだろう」とみる。
今季途中に入団し、15試合で5本塁打と爆発した
ラッツ内野手は、来季も中軸と想定。
けがの回復の経過を見つつ、残留交渉を進めている。
ヤンキースから内外野を守れる中距離打者
ウィーラー内野手が加わり、戦力に厚みが増した。
抑え投手は、勝負どころでもろさがあった
ファルケンボーグ投手に代わり、ミコライオを補強した。
広島での3年間で73セーブを挙げ、日本での実績は十分。
新守護神として活躍が期待される。
日本人は2選手が加わった。前DeNAの藤江均投手は
右の中継ぎで、前西武の山崎浩司内野手は
内野の複数の位置を守れるのが強みだ。
残された補強ポイントは先発投手。
先発陣で今季2桁勝利を挙げたのは
則本昂大投手だけで、ヤンキースに移籍した
田中将大投手の穴を埋められなかった。
獲得交渉を続けていた沢村賞右腕の金子は
24日にオリックス残留を表明した。安部井本部長は
「来春、大リーグの開幕ロースター(登録選手)漏れする
投手を視野に入れ、獲得を狙う」と話し、
外国人投手の補強を目指す考えだ。