地元の水族館とは何なのか。生活と観光はどのように混ざり合っていくのか。 | 大石よしのりオフィシャルブログ Powered by Ameba

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大石欣則

いよいよ3月で、今の指定管理業者との契約が終わり、須磨海浜水族園は研究機能を兼ね備えた市民の水族館から、レジャーランドへ舵を切る😢
謎だらけのコンペ、拙速な決議。

再開発の選定委員をチェックしてみたら、京都大学の名誉教授「中坊 徹次」さんが海洋生物系の研究者として参加していますが70歳とだいぶご高齢で、基本的に建築、景観、観光、マーケティングの専門家が多いような気もしますし、計画スタンスとして観光地化というのが既定路線と言えます。

選定委員会
・赤澤 宏樹(兵庫県立大学自然・環境科学研究所 教授)
・柏木 千春(流通科学大学人間社会学部観光学科 教授)
・川北 健雄(神戸芸術工科大学環境デザイン学科 教授)
・綴木 公子(さくら萌和有限責任監査法人 代表社員)
・中坊 徹次(京都大学 名誉教授)
・増岡 亮(大手前大学メディア・芸術学部 准教授)

紙面では、その横にある「こぼれ話」というコーナーでも飼育教育部部長の文章で、ふんわり再開発計画をディスってる感じですので、こちらも黙っていられなかった様子。

いよいよ始まろうとしている再開発。観光分野に関わる事業者さんにとってはかなり期待値が高い再開発のような気もしますし、一方で、地元利用者としては、料金が高くなったりして反対したりもしています。それから、今回紹介した研究者の明確な反対。

単純に民間事業者と市民という構図だと、環境問題とかがなければコンテンツは民間事業者主導になる可能性もありますが、今回のポイントは、土地が「須磨海浜公園」でそれを貸し出して行うP-PFI方式であるというところ。つまり、市民の土地であるがゆえに、市民または行政の意見が一定反映されるはずスキームです。

最終的な着地は政治的に決めることになると思うのですが、もう少し議論が活発になればなと思います。

地元の水族館とは何なのか。生活と観光はどのように混ざり合っていくのか。改めて考えるきっかけになればと。

https://kobe-journal.com/archives/1810599473.html?fbclid=IwAR1Moy3xKy4NDgS_HjGqs6v-kCgCp8SjzQ7SemkdeZfH4dF6wXYtr_Br1bI