8月19日の神戸市会外郭団体に関する特別委員会、産業振興局所管の審査で、以前にも大変お世話になっていた、一般財団法人神戸国際観光コンベンション協会が登場しました。
昭和62年の設立で、今の基本財産は1億3000万円。全額、神戸市の出捐です(会長は前副市長の小柴氏)。
事業としては、観光誘致宣伝、観光客受け入れ、観光推進、フィルムオフィス、コンベンション誘致・・・と国際観光都市・神戸ならではの事業の推進とサポートをしています。かつて大石も関わっていた、神戸ルミナリエ実行委員会やインフィオラータこうべの事務局も兼ねています。
その中で、「神戸フィルムオフィス
」もあり、神戸市からの受託事業として、「映画のロケ地」誘致営業を精力的にされています。
その代表は、なんとかつての火曜番組の「夜のヒットスタジオ」で外国人アーティストの通訳で必ずといっていいほど横におられた、「田中まこ
」さん。
田中さんが看板となって、昨年度も、映画17件、テレビ68件、CM等で37件と大きな成果を上げられていますが・・・当該事業は、協会の中の一セクションでしかなく、全て対価を求めないもの。
ビジネスチャンスを逃しているようでなりません。
ロケ先の案内や、現地の機材のレンタル先紹介、スタジオやキャストの現地調達の斡旋、全て無料。公益法人ですので、当然です。
多くの外郭団体が赤字を出し、存在価値が希薄になってきている今、「必要善」の団体として、このフィルムオフィス事業を、稼げる外郭団体「株式会社神戸フィルムオフィス」として生み落すことができないか、質問してみました。
現在のオフィスの年間の補助金(負担金)が、神戸市から3800万円。
その内訳は、
固有職員、2名分 1000万
物件費として、広報宣伝費、130万、
映像制作支援誘致経費(代表やスタッフ報酬、旅費等)2300万、
その他事務費で480万です。
株式会社神戸フィルムオフィス構想の原資は、設立時補助金(現在は、年間3800万円の補助金)として、市から1000万円のみ。
関わる事業者から、協賛会員を募り、ロケ先たるホテルやレストラン等から法人協賛費、映画製作に関わるレンタルスタジオ、機材やキャストを保有するプロダクションも登録制にして、協賛費とインセンティブ制を設ける。
協賛金が原資になり、ランニングは度ごとのインセンティブで賄います。
このスキームをもって、回していき・・・収益をあげていく、その収益の最終目的は、「映画村」なる巨大映画スタジオの設立。
青息吐息の農業公園の神戸ワイン城(ワイン醸造施設、蔵、ホテル、レストラン)を買い取り、改修を施して、あらたな魅力、「映画の街・神戸」を創る。
こんな発想です。
が・・・
当局の回答は
「ジャパンフィルムコミッション
(JFC)の傘下にあり、その規約として非営利公的機関であること、自治体や外郭団体、NPOや商工会であっても無償で制作支援を行います。撮影隊と金銭の授受を行わない関係を保つため資金援助、タイアップ協力はしていません」とあり、収益スキームは考えられない」との事。
「では、JFCを辞めて独立して、神戸市が外貨(市外から)を稼ぐことのできる外郭団体の設立は?」
としたところ・・・
「JFCを辞めて、独自に設立したケースもなく、新たに立ち上げて他の支援を受けられるか不安」だと。
残す、潰す、創る・・・これが「新しい神戸」づくりだと思います。
発想の転換も、必要かと思いました。
神戸市会議員
大石よしのり(大石欣則)
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神戸志民党
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