「あるべき姿は?」。
2月28日 神戸市企画調整局
予算特別委員会 質問(大石よしのり)
*「デザイン都市・神戸」の推進について
斎木デザイン統括官が退任されたが、「デザイン都市」を標榜する神戸としては、まちづくりに関与することもさることながら、役所が発行する印刷物、各職員の方々の名刺なども主体的にイニシャティブをとって統一化を図っていくべきだと考える。
一昨年の本会議で、斎木統括官に同様の質問をしました(私自身は統括官存在そのものを否定していたわけではなく、もっと権限を持たれて、活躍してほしいと言う希望からの質問でした)。
その質問に対して、斎木さんは、「庁内で製作する広報印刷物につきましても,デザインを活用して、市民の方々にわかりやすく伝えていくための工夫をしておりますが、市内のデザイン教育機関やデザイナー、クリエーターとの連携により、広報ポスターの製作にも取り組んでおります。
庁内において取り組んでいくことはもちろんですが、何よりも気づき、問題を発掘し、課題を設定し、実践し、その成果を検証する一連のデザイン思考が経済活動をはじめ、広く市民の日常生活、日常活動に広がっていくことが重要であるというふうに考えております。
その結果として生み出される神戸の魅力化や活性化がまさにデザイン都市・神戸のアイデンティティーの構築につながるというふうに思っております。
また、経済界・産業界に対しましても、デザインに対する商品開発や経済活動の活性化のきっかけになるように、神戸ブランドの育成を実施していきたいというふうに思っております。」と回答されました。
大いに期待したわけです。
さて、今回の当該予算、1億5,500万の内、この問題を解決していく、すなわち庁内の意識改革やデザインレベルの向上については、どの部分に該当するのか?
また、統括官の担っておられた機能や考えを、誰がどのように踏襲していくのか、お聞かせください。
更に、来年度はデザイン都市推進担当係長職が廃止される。この組織改正はどうとらえるか?
⇒
当局:
斎木氏は、今後立ち上げる「デザイン都市・神戸」創造会議の座長に就任する。
係長は、産業振興局に人ごと移管するカタチとなり、連携を図っていく。
その他、ワークショップ、セミナーなど、内外に向けて推進していく。
大石:
局内に「デザインを知る人」が居なくなったのは痛手である。
象徴的な存在として、例えば・・・神戸にゆかりのある、一級建築士の安藤忠雄氏、グラフィックデザインの佐藤可士和氏(ヴィッセル神戸のロゴデザイン等)、工業デザインの喜多俊之氏などを招き、またその方々を「デザイン都市・神戸の旗印」として、推進していきべきだ。
また、医療産業と同様に、デザインを、神戸のデザインを「売っていく」仕組みもおこなっていくべきだ。
*新長田駅南側の再開発問題について
本会議でも取り上げたが、当該地区の再開発の活性化イベント推進事業で、12百万円を計上されている。
都市計画総局の予算、産業振興局の予算、区の予算、それぞれが独立して、活性化事業、施策が散漫になってはいないか?
「KOBEぽっぷカルチャーフェスティバル」~アニメーションに関連した地域活性化イベントのみ、当局の予算が計上されているが、そもそものその意図、効果の検証を教示いただきたい。
企画調整局は、「施策の総合的・計画的な執行を確保するための各局間の事業調整などを行うとともに、これからの神戸の発展を支える様々なプロジェクトに取り組んでいます」と書かれています。その通り!
当局こそが、この町のあるべき姿、具体の総合的な活性化策を提案していかないといけない立場にあると思うが如何か?
⇒
アニメーションの集客力も借りて、この町の活性化を図っていきたい。
ここからが、大質問。
大石:
上場会社の執行役員と子会社の社長も経験したが、そこには「経営企画室」という部署があった。
予算は持たず、執行権をもつ。
別の会社のパターンとしては、その部署が大きな予算を持ち、各部署に振り分けていく。
このどちらかだ。
思うに、神戸市は・・・当局(企画調整局)が、1000億くらいの予算を保有し、方向性を示して、各局に予算を配分していくくらいの執行力をもつべきだと。
「新長田」を例にとれば・・・アニメもある、鉄人28号もある、三国志も、「こなもんまつり」も、アジア横丁も・・・様々な部局の考えと予算が分散している。
その横串をさす・・・それ以上の機能を持たないといけない。
ぜひとも、再来年度は、構造改革から始めてほしいと。
局長に直談判しました。
神戸は、きっともっとずっと素敵になる
神戸市会議員
大石よしのり(大石欣則)
http://
oishi@kashino.net
facebook公式ページ
http://www.facebook.com/oishikobe