新市長の手腕、国との連携、規制緩和策、そして・・・営業力に期待するしかありません。
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201402/0006712571.shtml
神戸空港は１６日、開港から８年を迎える。搭乗者数（２０１３年２月～１４年１月）は前年同期比４・６％減の２３３万３千人と２年連続で減少。開港以来３番目の少なさとなった。格安航空会社（ＬＣＣ）が存在感を増す関西国際空港、規制緩和で長距離便が増え始めた大阪（伊丹）空港とは対照的に、小型機の運航が増えた神戸は３月末で貨物の取り扱いが廃止される。同空港の８年目を、数字で振り返った。（高見雄樹）
【搭乗率 ６４・７％４年連続前年割れ】
平均搭乗率は６４・７％で、開港７年目（６４・８％）と同様に低迷した。４年目をピークに、４年連続で前年実績を下回った。関空発着のＬＣＣの影響を引き続き受けた格好だ。
路線別の搭乗率と搭乗者数は、羽田が７１・５％、８２万１千人（前年比６・８ポイント減、１万人減）▽札幌・新千歳７０・６％、４０万１千人（９・６ポイント増、４万４千人減）▽長崎６５・５％、３３万８千人（２・８ポイント減、１万２千人減）▽沖縄・那覇６０・１％、４８万２千人（０・２ポイント増、１万６千人増）▽茨城５７・６％、１４万８千人（１・７ポイント増、１万２千人増）▽鹿児島４８・６％、１１万人（８・６ポイント減、３万２千人減）‐。
７月に就航した石垣線は３８・２％、２万２千人にとどまり、３月末での撤退が決まった。１２月の米子線は３４・５％、１万人だった。
年度別に統計を取っている国際チャーター便は１３年４月から１４年１月までのデータで２１機となり、過去最も多かった０７年度１年間の２０機を上回った。欧州の民間アクロバット飛行チームの航空機７機が５月、神戸沖で航空ショーを開いたことが要因。企業経営者や海外の有名人が移動に使う国際ビジネスジェットの利用は例年並みだった。
【空港駅利用者 １日当たり乗降車とも１００人減】
空港の玄関口、ポートライナー神戸空港駅の１日当たり利用者（１３年４月～１４年１月）は乗車が２５００人、降車が２４００人といずれも前年同期に比べ１００人減った。
空港駐車場の利用台数（１３年４～１２月）は約２０万９千台と、前年同期比２・１％減っている。
一方、神戸を訪れる観光客数の指標となる市内１０ホテルの稼働率（日銀神戸支店調べ）は、１３年が７６・４％と前年比１・７ポイント増加。過去１０年で最も高い水準だった。神戸空港はビジネス需要だけでなく、観光客の取り込みが課題といえる。
【航空貨物 ４１．３％減ＡＮＡ３月末終了】
航空貨物の取扱量は開港初年度の約２万３千トンから減り続け、８年目は前年比４１・３％減の４４９０トンまで落ち込んだ。神戸空港で唯一、貨物を扱う全日本空輸（ＡＮＡ）は３月いっぱいで取り扱いをやめ、関西国際、大阪（伊丹）両空港に集約する。
ＡＮＡは搭乗者数の動向を基に、小型のボーイング７３７での運航を増加させている。小型機には貨物をコンテナごと積み込めず、作業に手間がかかっていた。コンテナをそのまま積める中型のボーイング７６７は、ＡＮＡが羽田線で１日２往復のみとなっている。
神戸港とともに海と空、二つの物流の融合を目指したが、次年度からの航空貨物取り扱いはなくなり、復活は難しいとみられる。
【雇用・集客 見学２９万人イベント奏功】
空港関連分野の雇用は、１３年４～９月の半年間で６１人増えた。前年は、ヘリコプター世界最大手の日本法人エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン（東京、旧ユーロコプター・ジャパン）が格納庫などを新設したため、増加数は３１５人だった。
旅客ターミナルビルの見学者は１３年４～１２月で約２９万人と、最も少なかった１２年度１年間の２５万人を上回った。イベントなどの効果で、集客減少に歯止めがかかったとみられる。
【欠航率 ０．５１％過去最も少なく】
欠航と行き先変更は１３年４～１２月で７５回と、過去最も少ない水準で推移した。就航先の沖縄に接近した台風が例年より少なく、冬の北海道も比較的天候が安定していたことが主な要因。全離着陸回数に占める欠航などの割合を示す欠航率は０・５１％だった。
これまでの欠航率で最低は０６年度の０・５３％だった。最高は１１年度の１・３９％。おおむね０・８～０・９％台で推移している。
神戸は、きっともっとずっと素敵になる
神戸市会議員
大石よしのり（大石欣則）
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