２０１２年度に神戸市こども家庭センター（児童相談所）に寄せられた児童虐待の相談が前年度から５１件増え、過去最多の６６１件（速報値）に上ったことが２４日、同センターのまとめで分かった。保護の怠慢・拒否（ネグレクト）や身体的虐待など、すべての類型で前年度を上回った。同センターは「虐待に気付いたら通報する、という意識が高まっているのも一因」と分析している。

　虐待相談件数は緩やかな増加傾向にあったが、１０年７月に大阪市のマンションで幼児２人が母親に置き去りにされて死亡する事件が発覚して以降、急激に増えている。

　１２年度の内訳は、保護の怠慢・拒否＝２１９件（前年度比１２件増）▽心理的虐待＝２１６件（同１１件増）▽身体的虐待＝２１５件（同２４件増）▽性的虐待＝１１件（同４件増）。病院での治療が必要なほど重傷を負わせたケースがあったほか、１２年４月には、須磨区内の駐車場で生後間もない乳児が手提げ袋に入れられた状態で見つかる事件もあった。

　虐待をしたのは実母が５１１件（７７％）、実父が１２０件（１８％）。被害は小学校入学前が２８５件（４３％）で最も多く、小学生が２３２件（３５％）だった。通報は「近隣・知人」が２６１件で前年度に続いて最多だったが、警察（１３３件）や学校（４４件）、医療機関（４０件）など関係機関からも増加した。

　同センターは「ためらわずに相談や通報を」と呼び掛けている。同センター（ＴＥＬ０７８・３８２・２５２５）。夜間や休日は相談ダイヤル（ＴＥＬ０７８・３８２・１９００）で受け付けている。

　民間でも、相談窓口があります。

　友人の生田万里子女史主宰の「NPO法人FIC」。

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