この試合が我が町、神戸で行われた事を、まずは喜びたい
一部、ニュースを転用
WBA世界フライ級タイトルマッチ 同級11位・亀田大毅(判定3-0)が、王者デンカオセーン・カオウィチットに判定勝ちし、挑戦者・亀田大毅が初の世界タイトル奪取に成功した。 判定を待つ大毅の表情は神妙だった ジャッジ2人が最大6ポイント差をつける勝利がコールされた次の瞬間、振り向きざまに、セコンドの兄・興毅と強く抱き合った。和毅も加わり日本初の兄弟同時世界王者誕生の喜びを分かち合った。涙で絶叫した。
昨年10月、王者の巧みなクリンチワークに苦しめられ判定負けした。今回も開始40秒でいきなりクリンチを仕掛けられた。体を寄せられ、リズムをつくれなかった。だが、いら立ちを見せた前回の幼い姿はなかった。冷静さを失わず、6回、11回とデンカオセーンに2度のホールディングによる反則で減点を引き出した
この4か月で鍛えた下半身の成果を出すように出入りのスピードを生かし、パンチを重ねる。頭から飛び込む王者に4回スリップしてもペースを崩さず、10回には高速ジャブで王者をふらつかせた。たった4か月間。それでも心と体を成長させ、3度目の世界挑戦で頂点を極めた
重圧が体をむしばんだ。試合3日前の4日。東京・葛飾区の自宅の廊下で倒れた。原因は立ちくらみ。減量は過酷さを極めたが、それ以上に精神的に厳しかった
彼には「ボクシングしかない…」こう見える
じゃあ、ボクには何があるんやろ
老獪な相手に果敢に立ち向かう姿、これこそが…これから神戸リメイクプロジェクトのやろうとしている事を彷彿とさせる
巨大な相手、百戦錬磨、癒着、馴れ合い、慣習、慣例...たとえクリンチを仕掛けられても、勇敢に立ち向かう
神戸リメイクプロジェクト 大石よしのり