K18のイヤリングをピアスにリフォーム

皆さま、こんにちは！

ジュエリーデザイナー細川文です。

いつも当店をご利用下さるS.M.さまより今回承ったのは、K18イヤリングをピアスに変えるリフォームです。

K18の大ぶりイヤリング、パールが3粒セットされています。

ロココ調の雰囲気、エレガントなデザインです。

K18でこの大きさ、凄いです！

＜Before イヤリング＞

「デザインが大好きで手に入れたんだけど、イヤリングだからもしも落としちゃったらと思うと怖くてつけられなくなっちゃって。ピアスにできたらヘビロテだと思う！」とSさま。

確かに！このようにゴージャスなイヤリングだと、心配になりますよね！

＜Before クリップ式です＞

加工前にはいつもお客さまにどのように出来上がるのか分かるような画像やデザイン画と、お見積もりをご連絡し、GOサインをいただいてから進めます。

「もっと〇〇にできる？」「もっと大きく（小さく、太く、細く、長く、短く）できますか？」などのご依頼があった場合、何度も修正して、「わたしが欲しかったのこれ！！」と言っていただいてから、加工に入ります。

今回はこちら↓のご提案で進めるようご指示をいただきました。

＜加工提案の画像＞

仕上がったピアスはこちらです！

ポスト（ピアス針）を溶接後、新品仕上げをしました。

＜After ピアスに変身しました＞

ピッカピカに仕上げました。

華やかでゴージャスなピアス。

背が高くて、髪が長く、ふんわり優しい雰囲気のSさまに良く似合いそう♡

＜エレガントなデザインのピアス＞

そしてこちらのイヤリング、ジュエラーが見て何が気になるかというと「灼けている」ことでした。

灼けている、とは18金が赤っぽく変色していることを表します。

18金は75%が金で、25%は別の金属です。

25%にどんな金属を使うかはブランドによって企業秘密です。

多くの場合銅が含まれていて、この銅が変色して赤っぽくなることをジュエラーは「灼ける」と言います。

＜金が灼けていました＞

銅が変色するのは、10円玉でおなじみですね。

ジュエリーの場合、銅の分量は数パーセントなので、10円玉のようにすぐ変色するわけではなく、20年位経つと変色してきます。

灼けているのはごく表面だけなので、仕上げ磨きをすると元の金色が蘇ります。

美しいデザインも赤銅色では本来の美しさを感じられません。

明るいツヤツヤのゴールドに戻って光を反射し、新品の輝きに戻りました。

つい宝石に目が行きますが、実は土台の貴金属がいかに磨かれて、滑らかに光っているかで、美しさは大きく変わります。

元のクリップ部分もしっかりお下取りさせていただきます。

S.M.さまにお渡ししたところ「良かった♡これでやっとつけられる！」と笑って下さいました。

気に入って下さり嬉しいです。

S.M.さま、いつも大切なジュエリーをお任せいただき、ありがとうございます。

心より感謝申し上げます。

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