チームワーク | 新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~

新♪ここだけの話♪♪ ~スッチー編~

空の上のおもしろい話、つつみ隠さずぶっちゃけます♪

いくら同じ業界だからって、前の会社では常識だったことが今の会社では通用しない

そんなことはよくあることなんだと思う。


「ちょっと、ちょこさん!缶は潰して捨てるのが常識ですよね?!(怒)」

「ちょこさん、黒ペンしか使わないっていうのは常識ですよね?!(怒)」


井の中の蛙。。。。


前の会社のアメリカ人おばちゃんスッチーたちは、非常識なのか?

そんなことは無い、と私は思う。あの人たちは非常に情に厚いおばちゃん達

で、そういうことのほうが大事だと私は思っている。


私がまだ新人のころの話。

怖い先輩が一人いた。彼女は、私より5歳ほど年上の人。


「ちょこさん、これまだやってへんの?(怒)」

「ちょこさん、アレはもう終わったの?(怒)」


彼女の言い方は、とっても怖かった。それを聞いて、周りのおばちゃんスッチー

達は、日本語はわからないにしろ、私が強い口調でいろいろ言われてる様子

察知した。先輩がすこし席を外した隙に一人のおばちゃんスッチーが、

私のところにやってきた。


「・・・・ちょこちゃん、大丈夫?めっちゃキツイ言い方されてるけど。」


という優しい言葉に涙が出た。


「おっと・・・・泣かんでええよ。みんなでヒドイなあーゆうててん。入ったばっかりで

できへんの当たり前やんなあ。。。」


と肩をさすってくれていたら、いろんな乗務員が集まってきて会議が始まった。

そこで出された名案。


「彼女(先輩)をみんなで教育しようぜ!」


やり方はごく単純であった。みんな、彼女に冷たく当たりはじめたのである。

1時間だけ、と決めて。。。


1時間後、彼女が私に言ってきた。


「なんか、今日おもんないわ!みんな怖いし!!」


私と彼女は、パーサーに呼ばれた。


「さて、Dさん(先輩)。この1時間どうやった?」


   「別に・・・」


「乗務員とコミュニケーション取りにくかったことない?」


   「うん。機嫌わるい人多かった。」


「せやろ。で、どう思った?」


   「おもんなかった。」


「うん、おもんなそうに通路歩いとったわ。」


   「うん。」


「一緒に働く人同士のやりとりって、仕事にめっちゃ影響するやろ。」


   「うん。」


「乗務員同士の雰囲気って、お客さんにも伝わるもんやねんで。僕らが

チームとして楽しく働かな、笑顔でんやん。・・・言いたいことは伝わった

やろから、もうええよ。残りのフライト、楽しもう。」


その後、残りの2時間、先輩は優しかった。

帰り(次の日)は、もう忘れて怖かったけど。


その先輩は、辞める時にみんなにカードを書いてくれた。そのカードには

大きくこう印刷されていた。


「WORK AS A TEAM !!」


私も先輩も、大事なことを学んだ (●´ω`●)ゞ