皆様こんにちは。
ブログを放置し続けて、最近非常に評判の悪いちょこです。
あかんよな~と思いながら、ふと気づけばはや6月!!
また1ヶ月以上、更新せんかった・・・・(* ̄Oノ ̄*)
なんやかんやと、言い訳はしません。ただ、さぼってました(ノ_・。)
すみませんでした(´_`。)
さて、ずっと前にこんなことがありました。
あの日は何回か一緒に飛んだことのある女性のパーサー。アメリカベースで
5本の指に入るぐらい、感じの悪いパーサーで有名なので、よく覚えていた。
ああ・・今日は何も問題が起こりませんように・・・(ノω・、)
飲み物のサービスが始まったころ、機長から電話がかかってきました。
「はい、ちょこです。」
「ああ、ちょこ?ちょうど良かったわ。あのね、日本の出入国管理局から
連絡あって、エコノミーに座ってる日本人の人のパスポートの番号と
その人の生年月日が知りたいらしいから、見てきてくれへん?席番号は
40のCで、名前は、MR,マ~ツ~オ~ト~、・・・・いや、ちゃうな、マ~ツ~ト~
・・・いや、ちゃうわ。マ~ツ~マ~トゥ~。。。。。」
・・・・いつになったら読めるねん。。。。(`・ω・´)
「う~ん・・・とりあえず、なんかそんな名前。下の名前は、タロー(仮名)」
「ふ~ん。わかった。行ってくるけど、なんでパスポートの
番号とかがいるん?」
「知らん。」
わぉ・・・・てきとー・・・(ノ゚ο゚)ノ
とりあえず、40のCの席に向かいました。見ると、その人はマスクをして
寝ていました。
「お客様、失礼いたします。松本様でいらっしゃいますか?」
「ちがいます。」
「失礼いたしました。恐れ入りますが、お座席、どなたかと
変更されたということはございませんか?」
「ああ~。この辺みんな一緒のツアーなんでね。ツアーの中で席替えしちゃって♪
ふふふ♪」
なんや・・・えらい声の低いねえさんやわ(゚_゚i)
「そうですか、では同じツアーの方々の中に松本様は?」
「いるいる。この子、この子!ちょっと、サクラちゃん!」
と、その姉さんは自分の前の座席を指差した。・・・・・見てはいけない物を見た
気持ちになったのと同時に、一瞬にしてそのツアーの全体像が見えた。
・・・絶対、おかまバーの慰安旅行や・・・・(@Д@;
「お・・恐れ入ります、松本様でいらっしゃいますか?」
「はい。」
40のCに座ってたお姉さん(・・お兄さん・・?っていうかオッサン?)とは正反対の
華奢な感じの人。腰まで伸ばした髪の毛はサラサラでよく手入れされていたし、
どうしたらそんなにキレイなお肌になれるのかと思うぐらい真っ白なお肌だった。
・・・・・この人に、”松本 太郎”(仮名)さんですか?ってよう聞かんわ・・・( ̄Д ̄;;
「あの・・・日本の出入国管理局から、お客様のパスポート番号と生年月日を
お伺いするように、今、空港から連絡がありまして・・・お伺いしてもよろしい
でしょうか?」
「は・・はい。え・・・でも・・なんでなんですか?」
「いろんな場合があるみたいですし、セキュリティーの関係で・・としかご説明できない
んですが、多分、お客様と同姓同名の方がご搭乗されてたりすると、出入国管理局の
コンピューターが警告を出すんです。本人確認のためだと思います。」
サクラちゃんがパスポートを取り出した。
ドキドキ・・・・・神様、ごめんなさい。けど、この人のパスポートの写真が
もすごい見たい!!!(@Д@;
サクラちゃんの生年月日、パスポート番号をメモしながら、私はサクラちゃんの写真
に目が釘付けだった。
・・・・・・・・・・整形しましたね・・・顔が全然ちゃう・・・(@Д@;
「ありがとうございました。(いろんな意味で)(*゚ー゚*)」
と、サクラちゃんにパスポートを返し、好奇心を充分満たされた私は上機嫌に機長に
電話。
「もしも~し、ちょこやけど♪パスポート番号、言いますよ。TF○○~」
「OK。ありがとう。」
「ほんでねえ、松本太郎(仮名)さんは、女の子になっとったよ!」
「え?」
「たぶん、日本のおかまバーの慰安旅行みたいで、その中の一人が
ミスター松本やった。」
「わお!まじで?後で見に行かなあかんな!・・・・・ん???だからかな・・・?」
「なにが?」
「見た目があまりにもパスポートと違ったらアメリカ入国が難しいやん?日本の
出入国管理局もそれで確認を依頼してきたのかも。」
「あら・・・確かに、どっから見ても女の子やったわ。整形もしてるはず。」
「あ~そっか。。。。じゃあ、もしかしたら入国に時間がかかるかもって説明して
きてあげたら?」
かくして、私は再びサクラちゃんのお座席に。サクラちゃんは、「今度は何か」とおびえた様子
だった。かくかくしかじか、サクラちゃんに説明した。サクラちゃんの横で私の説明を聞いていた
おかまのおっちゃんが口を開いた。
「え~。だからあんた、出発前にパスポートの写真変えろって言うたやないの!顔、変えて
しもたんやから!!」
そのまた横に座っていた「ママ」らしき角刈りのおかまのおっちゃんも、口をとがらせて
文句を言い出した。
「どうしょ~。乗り継ぎ時間1時間しかないのに、荷物もとらなアカンのに!スチュワーデスさん、
どうにかならへんのお?サクラー困るわ~、英語もわからへんし~。」
角刈りのおっちゃんのクネクネっぷりに目を奪われていると、近くから
すすり泣く声が聞こえてきた。
・・・あ~あ、サクラちゃん、泣いても~た(T_T)
騒ぎを聞きつけたパーサーが、やってきた。
「どないしたん?」
かくかくしかじか・・・・
「ん~・・・・。大丈夫!降りるまでに必ず、何か良い方法を考えてあげるって
サクラちゃんに言ってあげて!」
・・・あれ?!いつもと態度が違う!いつもはお客さんに一切
優しくないのに、なんで?(((゜д゜;)))
とりあえず、そう言ってサクラちゃんご一行をなだめて、パーサーのところに
行った。
「どうするん?」
「どうにかしてあげないとね~。」
「・・っていうか・・どしたん?」
「え?ああ、いつもと違う?だってね、私、彼女の気持ちがとても良く分かるねん。」
「ん?」
彼女はそう言って鞄からパスポートを出してきた。
「これ、私の以前使ってたパスポート。写真見てええよ。」
・・・・・もしかして・・・・( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
写真を見た私は、言葉に詰まった。そこにいたのは、顔も全然違う「男性」だった。
・・・・・・・・そうやったん。男やったん・・・・( ゚ ▽ ゚ ;)
アメリカ到着一時間前、パーサーはこう言った。
「私がサクラちゃんの入国に付きそうわ。ここでトラブったら、彼女はもう旅行したくない
って旅行がキライいになってしまうかもしれへん。店も辞めさせられるかもしれへん。
私ここの空港の入国審査官に何人か知り合いいてるねん。私が、男やった時からの
知り合いやし、サクラちゃんのことも分かってくれるはずやし。そうやって彼女に言って
きたげて。」
飛行機が到着し、お客さん達も乗務員もみんな降りていった。私は、トイレに行ったりで、
入国審査場に行くのが一番遅くなった。400人のお客様方の長い列の後ろの方に
サクラちゃんとパーサーの姿が見えた。
「大丈夫?」
「うん、ここの列の審査官、知り合いやねん。さっき、説明してみたら、ここに並んだら
なんとかしたるって言ってくれたから。ね?サクラ?」
サクラちゃんとパーサーの間には、言葉の壁を超えた何かが生まれていた。
・・・・・・・私はいなくても、だいじょうぶそうやね(⌒¬⌒*)
人間っていいなあぁ♪おかまちゃん、万歳o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪