どこの会社にも、怖い先輩というのは存在するものだと
思います。うちの会社にはあまりいないけど、一人だけいます。
そのことをお話します。
アメリカに向かう便。その日が、新人さんにとっては一本目の
フライトでした。
私と、そして先輩(以下 Aさん)とそして2人の新人で乗務。
私は普通に仕事をし、Aさんは2人に仕事を教えながら
フライトするのです。まあ、大変なのは分かりますが、Aさんは
初めからイライラしてました。
まず、飛行機に乗ると、新聞を一階席と二階席にセットします。
・・・といっても袋から出して綺麗に並べたらそれで良い。一階に
置いてある新聞を二階に持っていこうとしたら、Aさんが声をかけて
きました。
「あ、それ、新人にやってもらうからいいわ。」
新人の子達に新聞を渡し、私は別の仕事を言いつけられたのでその場から
離れました。当然Aさんが新聞のセットの仕方やセットの場所を教えるもんだと
思ってた。
「あの・・・・、新聞ってどこに置いたら良かったんですか?」
と新人の子が泣きそうな顔で私のところに来ました。急いで二階に行きました。
ギャレーの中に無造作に置いてある。。。置き場所と方法を教えて、一階に下りる
階段のところでAさんに会いました。意地悪Aさん、
「ねーねー、どうやった?あの子ら新聞、どこ置いてた??」
・・・・教えたれよ・・・∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
そして、なんとかアメリカに着き、空港からホテルまでのバスの中でも
飛行機のことに関して口頭テストみたいなのを始めた。新人が間違うたびに
Aさんは、チェックシートに何かメモっていた。私が新人のときも、それは
あったけれど、約9時間の仕事の後の疲れてるときではなく、機内で少し
だけだった。
かわいそやな~・・・(ノω・、)
新人の子にホテルの部屋に入る前に「大丈夫?ゆっくり寝てね」と
声をかけたら、二人とも泣いてしまった。
次の日、ホテルから空港へのバスの中でAさんは新人さんにこう言った。
「今日のキャプテンPA(機長からのアナウンスを日本語に訳す)は、
ちょこさんにやってもらいます。」
ふ~ん。私ね。はいはい。。。
そして、機内にて機長からアナウンスが入った。いつもよりも必死に
聞いてメモった。
もすごい緊張するわ・・・(x_x;)
と思いながら、アナウンスのマイクを手にとり、
「ただいまの操縦室からの報告を・・・」
と言葉を発した・・・がマイクが入ってない。
こういうことは、誰か他の人がマイクを使っているときにしか起こらない・・・
あれ?( ゚ ▽ ゚ ;)
通路を見渡した・・・よくよく見てみると・・・・・・Aさんが新人さんの目の前に
マイクを突きつけているではないかっ!!!!
えっ、私がするんちゃうの(@ ̄Д ̄@;)
新人さんを守ってあげないといけない気がして、私はその場に急行した。
走り寄ってきた私を見てAさんは、意地悪な顔をしてこう言った。
「いーから。この子にやらすから!」
Aさんの言い分としては、人がアナウンスの担当だとしても
ちゃんと機長のアナウンスは聞いとくように!!ということだったが、
初フライトで緊張もしている彼女達にそれはムリである。しかも、朝の
バスの中で私にしろって言ったのだから、新人さんも他の仕事に専念
するのはムリもない・・・
私なんか、初フライトのとき書類を必死に配ってて機長のアナウンスが
入ったのか入ってないのかもわからなかったのに!
新人さんは、案の定聞いてなかったので泣いてしまった。
「あの、私やります!」
「はぁ~(ため息)。。。そんなん、この子らの勉強にならへんやんか!!」
「はい、機長のアナウンスが聞きとれなかった場合、どうするんやった?」
新人さん: 「コ・・・・コクピットに電話・・・して・・・聞きます・・・・°・(ノД`)・°・」
「じゃあ、早くして!!!!」
泣いてるやん!!!しゃべられへんよ・・・泣きじゃくってるのに・・(ノ_-。)
新人さんはコクピットに電話はしたが、もう泣きじゃくってしまって、機長と話す
ことすらできなかった。 Aさんが電話を代わり、すぐ電話を切り、鬼みたいな顔で
私に言った。
「早くアナウンス入れて!もう、気がきかへんねえ!!」
はあぁ??? 。゚(T^T)゚。
私がアナウンスをしてる横で、Aさんは新人さんに
「もー。いい加減泣き止んでよ。私が泣かしたみたいやんか!
泣くなら、トイレ行ったら?」
と言ってた。
Aさんは、それからもず~っと約10年間、意地悪で有名な先輩である。
もう40歳になろうとしている。Aさんは、お見合いパーティーに参加したり、
結婚相談所に登録したりもしている。が、まだ独り身である。
・・・・誰か幸せにしてあげてくれませんか??・°・(ノД`)・°・