ちょっと前にこんなことがありました。
順調に目的地に向けて飛行を続けていた。お食事のサービスが
終わり免税品販売も終わったので、さあ、ご飯を食べようか・・・と
ギャレーに入った。ギャレー内では、パーサーと数人の乗務員が
集まり、真剣に何かを議論していた。
「あ、ちょっと!ちょこ、みんなで話し合ってるんやけど、あんたは
どう思う?」
「なにを?」
「11Aに座ってる人が、ほんまは男ちゃうか・・・っていう話やねん。」
また、そんなんゆうてる・・・・(@-@)
「11Aの人?えー、どう見ても女の人やん。めっちゃ胸おっきい
し、キレイやん。私、喋ったけど声も女の人やったもん。」
「あんた、見る目無いわ!胸なんか作りもんに決まってるやんか!」
「ほな、声は?」
「声がね、なんかダミ声を隠して喋ってる声のような気がすんねん。」
11A(ビジネスクラス)の人は、黒人のキレイな人。(推定年齢40歳)
ロングヘアーの髪をくるくるに巻き、175cmぐらいある長身を生かした
ロングスカートをはいていた。私は、入国書類について質問をされたので、
ちょこっと喋っただけだったが、すっごい感じの良い人だった。
外国人スッチー達の話し合いは、私がご飯を食べ終わるまで続いた。
「よっしゃ、そうしよ!」
なんか決まったんや・・・
「なんか、するん?」
「うん、オレが確かめることにした!」
「どうやって?」
「オレ、ゲイやん?だから、ゲイ同士で喋ってみることにしてん。
世間話から始めて、そっちの方向に話もっていく~みたいな・・・」
パーサー・・・・・あんたもゲイやったん。かっこいいと
思ってたのに(:-:)
パーサーのデイビッド(仮名)、早速11Aに向かった。そこに集まっていた
スッチーたちはそれぞれ、自分の持ち場に戻っていった。
約1時間後、エコノミークラスのギャレーにデイビッド(仮名)が入ってきた。
ちょっと顔が怒っている。
「あいつ、ほんまのこと言わへんわ!オレは、ゲイやっていうことも言って
それから、そんなおっきな胸、うらやましい~みたいなこと言ったり、女に
なりたいゲイからしたら君は完璧やとか、お世辞言ったりしたのに。あの人、
サンキュー・・・やて。でも、絶対ほんまは男や。やっぱり声の発生が不自然
やわ!」
そないに興奮せんでも・・・・(・Θ・;)
また話し合いになった。私は仕事に戻った。トイレ掃除する私の、横にある
乗務員席に電話が掛かってきた。
「ハイ、ちょこです。」
「あ、ちょこ?ちょっと後ろのギャレー来て!」
イヤな予感がする・・・・・
足取り重く、後ろに向かった。
「ああ、ちょこ。君に、重大任務を与えることにしたよ!」
「いらんわ。」
「いやいや、そんなん言うなよ、ちょこちゃん。難しいことじゃないし、
君にしかできへんことやねん。」
「またそんなこと言ってうまく使おうとして。」
「ちゃうって。まあ、聞いて。あの11Aの人ね、きっと僕らがどれだけ
聞きに行っても、男やって言わへんと思うねんやん?だから、外国人の
ちょこが、つたない英語でアプローチしたら一番いいと思うねん!」
「いやや!なんで、私が行くんよ!っていうか、私はあの人
絶対女の人やと思うもん!」
「いや~、それは間違ってるわ。ここにいる乗務員全員、あれは男やって
言うてるで。」
「ほなそれで、いーやん。」
「いやや!証明したいねん!」
なんでやねん(◎`ε´◎ )
「わかった、ほんなら、その胸は本物か?って聞くだけでも
えーわ!頼むわ!」
いい加減、めんどくさくなった私は「そういう機会があったら聞く」と言い残して
トイレ掃除に戻った。
エコノミーのほうからトイレ掃除を始めたのでビジネスクラスのトイレ掃除に
向かった。何気なく、トイレのドアを開けた。人が入っていた。すぐにドアを
閉めた。ドアを閉めた私は、その場から固まったまま動けなかった。。。。
11Aの人・・・・男や・・・・・・( ゚ ▽ ゚ ;)立ちションしとった・・・・((゚m゚;)
ガクガク震えながら、みんなのいるエコノミーのギャレーに向かった。
カーテンを開け、デイビッド(仮名)に言った。
「私の負けやわ。11A、男の人やったわ・・・・」
「やっぱりいぃ♪γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ」
その後、私は見てしまった。デイビッド(仮名)が、着陸前に11Aの人と連絡先を
交換していたのを・・・・・
なにが狙いなん、デイビッド(仮名)(@Д@;
ゲイやけど、女装したゲイが好きなん?それとも
自分が女装したいのか・・・(゚ー゚;
またゲイについて勉強したフライトだった。