スピンオフ編~東京都中央区日本橋室町・子どもの頃の遊び場だった場所に改めて感動『日本橋三越本店』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都中央区日本橋室町の

『日本橋三越本館』です。

 

最寄駅は

東京メトロ銀座線/半蔵門線

『三越前』。

 

銀座線駅と直結する

日本を代表するデパートです。

 

『三越』の前身は

1673(延宝元)年に

江戸の本町(現在の日本橋本町)で創業した

三井家が起こした呉服商『越後屋』です。

 

1972(明治5)年に

井上馨ら大蔵省幹部の勧告を受け

三井家から呉服業を分離し

三越家が誕生します。

 

その後、紆余曲折があり

1904(明治37)年

『越後屋』は『三越呉服店』となります。

 

この時に

『デパートメントストア宣言』を発し

日本初の百貨店になります。

 

ルネサンス様式の現在の建物は

1935(昭和10)年に竣工したものです。

 

正面玄関の上部に掲げられたロゴマークは

1872(明治3)年に定められましたが

1896(明治29)年に

元の三井の店章に戻ります。

 

1904(明治37)年に

『三越呉服店』になった際に

再び店章となり現在に至っています。

 

中央通りに面した正面玄関には

美術品と言っても過言でない

素晴らしいものがいくつかあります。

 

最も有名なのが

ブロンズ製の2頭のライオン像

1914(大正3)年に誕生しました。

 

『三越百貨店』の基礎を築いた

当時の支配人だった日比翁助が

百貨店開設の準備のため欧米を視察したときに

イギリスで注文したものです。


ロンドンのトラファルガー広場にある

ネルソン記念塔の下の4頭の獅子像がモデルとされ

英国の彫刻家メリフィールドが型どり

鋳造師のバルトンが制作したものです。


完成までに3年の歳月を要し

イギリスの彫刻界でも相当な話題になったそうです。

 

第二次世界大戦中の1941(昭和16)年に

武器製造のための『金属類回収令』により

海軍省に供出されましたが

運良く溶解を免れました。

 

戦後

 『東郷神社』に放置されていたのを発見され

現在地に再び設置された経緯があり

『強運の像 』としても有名です。

 

正面玄関の上部には

商業の神として崇められる

『マーキュリー像』が設置されています。

 

イタリアの国立フローレンス博物館にある

ジョバニーダ・ポロニアの作品が原型となっています。

 

『マーキュリー像』の左右には

素晴らしいレリーフが施されています。

 

レリーフの下にある

ヨーロッパ風の照明

溜息が出るような華麗さです。

 

上層階には段違いのコーニスや

さりげないレリーフが施され

センスの良さが感じられます。

 

正面玄関に目を戻すと

江戸時代からの老舗を誇示する

店章の入った紺の暖簾が掛っています。

 

玄関上部の装飾。

 

思わず

見惚れてしまいました。

 

裏手に廻ると

荘厳な正面とは裏腹に

幾分寂れた感じになりますが

ヨーロッパの裏町のような趣き

これはこれで味わいがあります。

 

裏側から見上げると

屋上に塔屋が見えます。

 

外側からは全貌が見えませんが

屋上に上がると

素晴らしい塔屋を見ることが出来ます。

 

この近所で生まれ育ち

子どもの頃は遊び場と思っていました。

 

今回

外観をじっくりと眺め

改めてその素晴らしさを知り

年甲斐もなく感動してしまいました。

 

日本橋三越本店

東京都中央区日本橋室町1-4-1

 

次回は、本日15:00に『街角アート編』。福岡県福岡市中央区の『STAR GATE』です。