スピンオフ編~東京都杉並区荻窪・一見素っ気ない作庭ですが趣味の良さを感じます『角川庭園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都杉並区荻窪の

『角川庭園』です。

 

最寄駅は

JR中央・総武線、東京メトロ丸ノ内線

『荻窪』。

 

JR駅南口から徒歩15分

住宅街の中にひっそりと門が現れます。

 

『角川庭園』は

角川書店の創業者である

角川源義氏(1917.10.09-1975.10.27)の自邸を

遺族から寄贈を受けた杉並区が整備し

2009(平成21)年に

区立の都市公園として開園したものです。

 

富山県出身の角川源義氏は

國學院大學を卒業後

従軍、中学校教師を経て

1945(昭和20)年、28歳の時に

小竹町(現、東京都練馬区)に

角川書店を設立します。

 

実業家として有名な角川氏ですが

国文学者、俳人としても知られています。

 

敷地内に残る数寄屋造りの邸宅は

2009(平成21)年に

国の登録有形文化財に登録されています。

 

邸宅は

『幻戯山房~すぎなみ詩歌館』と名付けられ

展示室、詩歌室、茶室として利用されています。

 

2階部分は非公開ですが

1階入口近くにある展示室は

自由に見学することができます。

 

庭に面した洋室は

角川氏が書斎として使っていた部屋で

氏にゆかりのある品や俳句などが

展示されています。

 

氏が使っていた机

シンプルなデザインですが

実業家・文人らしく

機能的なものです。

 

氏が愛用された硯

『那智黒石御硯』と書かれています。

 

那智黒石は

三重県熊野市で産出される粘板岩の一種で

平安時代には既に

硯の材料として使われていたそうです。

 

氏の著書や氏の歩み

角川文庫の誕生などに関する資料などが

展示されているコーナーもあります

 

展示室の奥へは廊下が続き

有料で貸し出されている

詩歌室や茶室があります。

 

詩歌室はこんな感じで

庭を眺めながら

句会が開かれるようです。

 

茶室は使用中で

見学することは出来ませんでした。

 

玄関の前には

気になる石造物があります。

 

小さな野仏

氏は実業家としては優秀だった反面

私生活では漁色家で

家庭を顧みず複数の愛人を作り

私生児を生ませるなど

奔放な生き方を貫きました。

 

この野仏には

その罪滅ぼしの意味があるのでしょうか?

 

手水のようにも見えますが

しゃがまないと使えそうにないので

違うかもしれません。

 

何気ない形と色ですが

そこはかとない野趣を感じます。

 

庭へと続く小径

ここにも素晴らしい石が

多く散りばめられています。

 

路傍に設けられた不思議な空間

何なのでしょう?

 

自然に形どられたと思われる

手水鉢のような石

でも水は溜まっていません。

 

歪んだ人面のような石

ちょっと不気味です。

 

一段高い処に野仏

何故一部が青くなっているのか

理由は分かりませんが

・・・苔かもしれませんが・・・

荘厳な雰囲気を醸し出しています。

 

関守石が置かれています

この先は立入禁止ということですが

何があるのか興味津々でした。

 

緩やかな階段の先には

庭と邸宅が見えます。

 

余りにも素っ気ない作庭ですが・・・。

 

邸宅側から望むと

素朴ですが趣味の良い庭になっています。

 

花が咲く頃には

また違った趣になるのでしょうが

私は枯れた庭のほうが好きです。

 

角川庭園

東京都杉並区荻窪3-14-2

9:00-17:00

水曜日と年末年始は休園

入園無料

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Divinylsの『I Touch Myself』です。