スピンオフ編~東京都港区赤坂・境内に7対もの狛犬がいる『氷川神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都港区赤坂の

『氷川神社』です。

 

最寄駅は

東京メトロ千代田線

『赤坂』。

 

駅から徒歩6分

951(天歴5)年創建の古社です。

 

遊行していた蓮林僧正が

一ツ木村(現在の赤坂4丁目付近)で一夜を明かすと

夢の中で御祭神のお告げがあり

この地に氷川明神の社殿を建てたことにはじまります。

 

私が神社の記事を書くと

境内をふらふらして

なかなか社殿に行き着かないのですが

今回は心から反省(?)し

まず最初に参拝しました。

 

1730(享保15)年

徳川八代将軍吉宗の命により現在地に遷移し

現存の社殿はその時に建立されたものです。

 

境内には7対もの狛犬が置かれ

狛犬の宝庫とも呼ばれています。

 

ということで今回は

自称『狛犬フェチ』が

狛犬だけにフォーカスを当て

記事を書き進めます。

 

まずは

三の鳥居の前に置かれたものから。

 

向かって右側には

セオリー通り

口を開いた阿形が置かれています。

 

一般的な阿形よりは

口の開きが小さくなっています。

 

台座には

弘化三年三月の銘がありますので

西暦では1846年になり

180年ほど前の奉納です。

 

前脚で子を抱える

いわゆる『子取り』の形になっています。

 

左側には

口を閉じた吽形が置かれています。

 

片方が『子取り』の場合には

もう一方は宝珠を抱えた『玉取り』か

何も抱えていないのが一般的ですが

この対では吽形も『子取り』になっています。

 

緑の矢印の先に前脚が見えますが

赤い矢印の先の頭部は

経年劣化ではっきりと判別できません。

 

三の鳥居の先には社殿の楼門があり

門外の脇に2つ目の狛犬があります。

 

こちらの対は

延宝三年建立の銘があります、

 

西暦では1675年ですので

350年ほど前の奉納となり

都内の神社に現存する石造狛犬の中では

最も古いものとされています。

 

向かって右側に置かれた阿形

失礼な表現になりますが

狛犬と言うよりはガマガエルのようです。

 

正面から見ると

笑っているようにも見え

とても愛くるしいです。

 

左側の吽形

阿形同様にずんぐりむっくりしています。

 

劣化が激しく

顔の表情がはっきり分かりませんが

何かむっつりしているような感じです。

 

社殿左横にある摂社『山口稲荷』に

3対目が置かれています。

 

建立時期は不明ですが

阿形、吽形ともに正面を向いています。

 

向かって右側の阿形。

 

目はセメントか何かで

補修したのでしょうか?

 

違和感があります

・・・やらない方がよかったのに。

 

左側の吽形。

 

ん?

口を開いていますので

こちらが阿形?

 

ぎょろめのように見えるのは

眉毛のようです。

 

氷川坂に向かう東参道の

二の鳥居の先に4対目が。

 

建立年は不明ですが

さほど古いようには見えません。

 

こちらの対は岩乗りになっています。

 

岩の上から参道を睨みつけています。

 

あれ?

向かって右側なのに吽形

セオリー通りではありません。

 

と思ったら私の間違い

私は二の鳥居から出ようとしていますが

神社に向かおうとすると

こちらの狛犬が向かって左側になります。

 

神社に向かって右側には

口を開いた阿形

セオリー通りです。

 

『子取り』ですが

前脚で抱えるのではなく

矢印で示す通り両脇に従えています。

 

ん?

玉も抱えているように見えます。

 

真横から見ると

劣化していますが

抱えているのは玉のようです。

 

『子取り』で『玉取り』の狛犬は

初めて見ました。

 

二の鳥居から階段を下ると

5対目が置かれています。

 

1915(大正4)年の建立です。

 

向かって右側の阿形

顔がやや上向きなので

表情が読み取れませんが

なんとなくユーモラスな感じです。

 

左側の吽形

真一文字に口を閉じています。

 

東参道階段の右側には

摂社の『西行稲荷』があり

こちらに6対目が置かれています。

 

稲荷社へ向かう階段の両側に

赤い布を首に巻いた

それらしきものが見えます。

 

向かって右側。

 

劣化が激しく

ほとんど原型を留めていません。

 

狛犬というよりは

かつて狛犬だったもの

そのような表現が正しいような気がします。

 

向かって左側

こちらは右側以上の劣化です。

 

かすかに残る尾の紋様が

狛犬だったことを

訴えているようです。

 

東参道の一の鳥居の前に

7つ目の対が置かれています。

 

建立年銘は劣化し

読み取れませんでしたが

一の鳥居が1922(大正11)年奉納ですので

そのあたりではないかと推察します。

 

向かって右側の阿形

さすが一の鳥居を護るだけあって

凛々しい姿です。

 

左側の吽形

獰猛な表情で護っています。

 

さほど広い境内ではありませんが

さまざまな姿、表情をした7対の狛犬

狛犬フェチがじっくり時間を掛け

楽しんで参りました。

 

その分

皆さまにはご迷惑をお掛けしたかもしれませんが

お許しのほどお願い致します。

 

氷川神社

東京都港区赤坂6-10-12

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Shocking Blueの『Never Marry A Railroad Man』です。