スピンオフ編~東京都北区滝野川・築100年の洋館にあの商品が『亀の子束子西尾商店』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都北区滝野川の

『亀の子束子西尾商店』です。

 

最寄駅は

都営地下鉄三田線『西巣鴨』。

 

駅から徒歩8分

旧中山道沿いに

瀟洒な洋館が現れます。

 

1923(大正12)年築

100年の歴史を持つこの建物が

『株式会社亀の子束子西尾商店』の本社です。

 

洋館の奥には工場があります。

 

大正ロマンが漂うファサード

その素晴らしさ

しばし見惚れてしまいます。

 

2階の縦長の窓が印象的です。

 

エントランス上部のコーニスも

シンプルですがユニークで素敵です。

 

2階側面の道路側には

ファサードと同じ縦長の窓

奥にはちょっと変わった意匠の窓が。

 

で、あんた今日は何が言いたいの?

そんな声が聞こえてきます。

 

この洋館は

『亀の子束子西尾商店』の本社ですが

別の一面も持っています。

 

1階の一部は

西尾商店製品の直売所になっています。

 

入口には

亀の子の名に因み

亀がデザインされた玄関マット。

 

小さなスペースですが

興味ある商品が並んでいます。

 

そもそも

『亀の子束子』を知らない世代も

増えているのではないかと思います。

 

『亀の子束子』は

1907(明治40)年に

初代社長の西尾正左衛門が発明したもので

スリランカ産の椰子の実の繊維を

針金に挟み、捩じって棒状にしたものを

折り曲げて楕円型に成型したブラシです。

 

亀は長寿で縁起が良い上に水にも縁がある

そして形が亀の甲羅に似ていることから

親しみやすくするため『子』をつけて

『亀の子束子』と命名されました。

 

1908(明治41)年には

実用新案と商標登録

1915(大正4)年には特許を取得しています。

 

古くは

松下幸之助の『二股ソケット』

石橋正二郎の『ゴム足袋』と並び

『日本三大発』とも言われていたそうです。

 

こちらが

原料の椰子の実の繊維で

パームと呼ばれています。

 

完成品がこちら

発売当初は大きさが1種類だけでしたが

現在では用途に合せ

いろいろな大きさのものがあります。

 

デザインも進化し

若者向けの『シマシマシリーズ』などもあります。

 

天井を見上げると

なんと『亀の子束子』のシャンデリア

・・・これは売り物ではありません。

 

『亀の子束子』は

会社創立以来のロングセラーですが

2015(平成27)年には

銀系無機抗菌剤と防かび剤を使用し

製品に抗菌性・防かび性能を持たせた

ポリウレタン製の『亀の子スポンジ』も登場しました。

 

こちらは

2016(平成28)年に販売が開始された

『亀の子スポンジDO』。

 

『亀の子スポンジ』の廉価版で

抗菌剤は練り込まれていますが

防かび剤は入っていません。

 

今回は洋館のご紹介だけでなく

『亀の子束子西尾商店』の

製品紹介までしてしまいましたが

私は決して同社の回し者ではありません。

 

最後に一つだけ・・・

ショップにしては珍しいのですが

12時~13時は昼休みで閉まっています。

 

亀の子束子西尾商店

東京都北区滝野川6-14-8

03-3961-3231

9:00-12:00   13:00-17:00

土日祝日休み

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、福岡県太宰府市です。