スピンオフ編~東京都品川区新馬場・源頼朝が建立した800年の歴史を持つ古社『品川神社(其之壱)』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都品川区新馬場の『品川神社』です。

 

内容が盛りだくさんなため

3回に分けてリポートします。

 

最寄駅は

京浜急行『新馬場』。

 

第一京浜(国道15号線)を挟んで

『品川神社』の立派な鳥居が見えます。

 

この石鳥居には

左右の門柱それぞれに龍の細工が施され

『双龍鳥居』と呼ばれています。

 

向かって右の門柱には『降り龍』

天から舞い降り

願いを叶える『如意宝珠』を

人々に授けるとされています。

 

左の門柱には『昇り龍』

人々に『如意宝珠』を授け

天に舞い戻る姿です。

 

上を向いている姿から

運気上昇、勇壮果敢の象徴ともされています。

 

『品川神社』は

1187(文治3)年に源頼朝が

海上交通安全と祈願成就の守護神として

安房国の洲崎明神から『天比理乃咩命』を勧請し

『品川大明神』と称したのに始まります。

 

石鳥居の脇には

立派な社号標がありますが

何となく違和感を感じます。

 

社号標の石柱が

何かの上に乗っています。

獅子のようにも見えますが

私は中国の寺院でよく見かける

亀趺ではないかと思っています。

 

『趺』は石碑の台を意味し

亀の形をしたものが亀趺です。

 

と言っても亀ではなく

龍の九子の内で

龍になれなかった一子の『贔屓』

巨大な亀に似た想像上の霊獣です。

 

中国では『贔屓』を『龍蝠』とも呼び

背中に重いものを載せることを好み

載せた石碑などは

永久に倒れないとされています。

 

石鳥居の脇で門前を護るのは

1925(大正15)年に奉納された

対の狛犬です。

 

向かって右には口を開いた阿形

威風堂々とした表情です。

 

左側には口を閉じた吽形

阿形に比べると柔和な表情です。

 

吽形の狛犬の隣には大黒天

『品川神社』は『東海七福神』の一社として

大黒天を祀っています。

 

前置きが長くなりましたが

急な階段を上り境内へ参ります。

 

この階段は53段あり

6月に行われる例大祭では

惣町神輿を担いで階段を渡御し

宮出し・宮入りを行います。

 

階段を上り切ると

左手に小さな鳥居があります。

 

こちらは摂社の『浅間神社』

左脇には富士塚があります

・・・これは後日ご紹介します。

 

風化した石造物

中央に穴が開いてことから

手水鉢だったのかもしれませんね。

 

富士塚の麓には

2匹の蛙を置いた祠があり

『交通旅行安全守護ぶじかえる』と書かれた

石碑が建っています。

 

富士と無事、帰ると蛙を掛けたものでしょうが

なんか安直でご利益が薄そう・・・。

 

社の前には

ちょっと変わった台座に乗った

狛犬が鎮座しています。

 

なんと

2004(平成16)年に

落語家の故三遊亭圓丈師匠が

噺家四十周年と還暦を記念して

奥様とともに奉納されたものです。

 

そう言えば圓丈師匠は

『日本参道狛犬研究会』の発起人で

会長も務められていましたね。

 

左側の吽形は

『日本参道狛犬研究会』が

結成十周年を記念して奉納したものです。

 

階段の右手は広場のようになっていて

たくさんの石碑が建っています。

 

中央に建つ心棒は

1938(昭和7)年に

『品川神社』が東京八名勝の

3位に入選したことを記念して

建立されたものです。

 

左の石碑と左の常夜灯は

1991(平成3)年に

入選60周年記念で建立されたものです。

 

こちらは包丁塚

この辺りは江戸時代から

東海道の第一宿『品川宿』として栄え

宿屋や料亭も多くありました。

 

この包丁塚は

1976(昭和51)年に

『品川区鮨商組合連合会』が

使い古した包丁を収め

その労に感謝するために建立したものです。

 

こちらは七福神の碑。

 

『品川神社』が参加する『東海七福神』は

1932(昭和7)年に

旧品川町が旧荏原郡全域とともに

旧東京市に編入された際

品川の繁栄を目的として創設されました。

 

この碑は

1951(昭和26)年の建立ですので

数えの20周年記念なのではと推察します。

 

今回は『品川神社』の第1回目

本殿までたどり着けませんでした。

 

この続きは

今週金曜日9月8日にアップする予定です。

 

品川神社

東京都品川区北品川3-7-15

03-3474-5575

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、シンガポールです。