スピンオフ編~東京都豊島区池袋・梵寿綱が生み出した不思議な建物『斐禮祈(ひらき):賢者の石』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都豊島区池袋の

『斐禮祈(ひらき):賢者の石』です。

 

最寄駅は

JR山手線/埼京線

東京メトロ丸ノ内線/有楽町線/副都心線

西武池袋線、東武東上線の『池袋』。

 

JR駅東口から

駅前のグリーン大通りを

東池袋方面に300mほど向かうと

右手奥の右側に白亜の建物が見えます。

 

一見普通の建物のように見えますが

何か雰囲気が周囲と少し違います。

 

更に進み

ファサードのコーナー部分を見ると

色々な彫刻が施されています。

 

一番目立つのは

建物の2階、3階部分にあるこの意匠。

 

縦に二つ並んだ目のようなもの

全体的には鳥のような印象です。

 

ふと思いついて

画像を右に90度回転してみました。

 

何となくフクロウのように見えます

そう言えばフクロウは豊島区の鳥ですね。

 

一体この建物は何なのでしょう?

いったんグリーン大通り方面に戻ってみます。

 

すぐ左側に現れたのは

かなりユニークな意匠の門扉。

 

関係者以外立入禁止で

館内には入れません。

 

門扉の外から内側を覗くと

壁から突き出た手が持つランプ。

 

腕の付け根に掛ったビニール傘が

ちょっとご愛敬です。

 

更に進むと

『ルボワ平喜』と書かれた銘板があります。

 

酒類卸売業を営む

㈱平喜屋が所有する複合ビルで

同社の事務所、倉庫、直営の居酒屋

賃貸住宅で構成されています。

 

実は

こちらが今日ご紹介する

『斐禮祈(ひらき):賢者の石』です。

 

と言っても

なんのこっちゃですよね。

 

『日本のガウディ』とも呼ばれる建築家

梵寿綱(ボンジュコウ)氏が設計した

ユニークなデザインの建物です。

 

建物の名称は『ルボワ平喜』ですが

梵寿綱氏の作品名としては

『斐禮祈(ひらき):賢者の石』なのです。

 

そもそも論として梵寿綱って誰?

そうなりますよね。

 

本名を田中俊郎と言い

1934(昭和9)年に東京浅草で生まれた

異色の建築家です

・・・ご自身では『ビルデザイナー』と称しています。

 

早稲田大学理工学部建築学科卒業後

シカゴ美術館附属建築大学で学びました。

 

近代工業化している

建築技術、様式に疑問を投げかけ

独特な意匠と手法の建物を生み出しています。

 

こちらは居住区へのエントランス

立入禁止とはなっていませんでしたので

住民の方のご迷惑にならないよう

内部を拝見しました。

 

床一面に敷き詰められたスペイン風のタイル

意外に地味な柄ですね。

 

エントランスホールの全体像

マンションのエントランスとは思えない

怪しげな雰囲気が醸し出されています。

 

右側の壁には

長さがまちまちなチューブ状のオブジェ。

 

タイトルはありませんので

何に見えるかは

見る方がご自由に判断してください

そういうことなのでしょうか?

 

皆さんは何に見えますか?

 

私は一瞬見た時に

蛸の吸盤に見えました。

 

チューブ状オブジェの下には

またまた手が持った照明。

 

素敵なようでもありますし

不気味なようでもあります。

 

昼に見るか夜に見るか

素面で見るか酔払って見るか

シチュエーションや心境によって

かなり印象が変わるのではないかと思います。

 

照明の下には2人掛けの椅子

よく見ると裸婦が手を広げているデザイン。

 

失礼して座ってみましたが

座り心地は決して良くありません。

 

左側の壁は

右側ほどの派手さはありませんが

大きな白いレリーフに埋め込まれた鏡など

やはりユニークなデザインではあります。

 

左側の壁には

一人掛けの椅子が2脚置かれています。

 

乳房のデザインがないことから

男性をモチーフにしているようです。

 

天井は

豪華絢爛と言うべきか

派手派手というべきか

判断に迷います。

 

エレベータ、階段回りの

アトリウム部分のデザインも

凄いことになっています。

 

取り付けられたオブジェも

凡人には理解不能の物体。

 

一通り見た後にエレベータを見ると

一面にデザインが施されていますが

何となく落ち付いて見えるので不思議です。

 

アートとしてみる分には楽しいですが

『ここに住みますか?』と言われると

『ちょっと考えさせてください』

取り敢えずそうお答えし

最終的にお断りすると思います。

 

お邪魔しました。

 

ルボア平喜

東京都豊島区南池袋2-19-16

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都墨田区錦糸町です。