スピンオフ編~福岡県福岡市博多区・寺院らしからぬ山門に感動『崇福寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

福岡県福岡市博多区の

『崇福寺』です。

 

最寄駅は

市営地下鉄箱崎線

『千代県庁口』。

 

駅から徒歩5分

1240(仁治元)年に大宰府で創建された

臨済宗大徳寺派の寺院です。

 

1600(慶長5)年

京都大徳寺の住持を務めた

明屋宗園の請を受け

福岡藩初代藩主の黒田長政が

現在地に移転、新規に建立しました。

 

以降、黒田氏の菩提寺として

庇護を受けることになります。

 

二層本瓦葺切妻造の山門は

禅寺で武将黒田氏の菩提寺とはいえ

質実剛健としたかなりユニークなものです。

 

それもそのはずで

福岡城の本丸表御門だったもので

1918(大正7)年に

陸軍により払い下げられ移築されました。

 

扁額は

1243(寛元)年に

国家の監督を受ける官寺に列せられた時に

御嵯峨天皇から与えられた直筆の勅額です。

 

『西都法窟』は

鎮西(西海道)の禅宗の中心という意味です。

 

山門の裏側はこんな感じで

木造ではありますが

如何にも城の門といった趣です。

 

斜めからの光景

2階部分に上がってみたいと思いますが

立入は不可になっています。

 

屋根には対の鯱ほこ

やはり城っぽいですね

 

山門の素晴らしさにうっとりして

思わぬ時間を費やしてしまいましたが

境内を参詣してみます。

 

突き当りには本堂がありますが

一般の参拝は不可となっていました。

 

中には入れませんでしたが

門の外から撮影しました。

 

『衆香國』とかかれた扁額。

 

衆香國とは

仏国土にある世界で

香積如来という仏様が

文字を用いて説法するのではなく

妙なる香りによって

すべての者が戒律のなかで

すばらしい三昧を得られるように導くそうです。

 

凡人にはよく理解できませんが

素晴らしい香りのする堂内なのでしょうか?

 

こちらの閉ざされた唐門は

名島城から移築されたものと言われ

福岡市内に残る唐門の中で最古のものです。

 

『心宗庵』

『崇福寺』唯一の塔頭で

1331(元弘元)年に

興禅大燈国師が結んだものです。

 

黒田長政による『崇福寺』移転に伴い

当地に移されました。

 

現在の建物は1989(平成元)年に

再建されたものです。

 

境内には

信者から奉納された

たくさんのお地蔵様が並んでいます。

 

庵の門の近くには

変わった形の多重塔があります

蓮も象ったものでしょうか?

 

寺の境内の中央にある石塔

由緒は分かりませんが

頂上にある祠には千手観音が安置されています。

 

四辺には

奉納されたたくさんの仏像が並び

何となくアユタヤやアンコールワットを

彷彿させます・・・小ぶりですが。

 

『旭地蔵尊』

願掛け地蔵として崇敬を集めており

百度参りの地としても有名です。

 

『旭地蔵尊』の脇には長い回廊があり

奉納された石仏がずらり

なかなかの圧巻です。

 

竿のない燈籠

何気なく置かれていますが

そこはかとない趣きがあります。

 

本堂を参拝できなかったのは残念ですが

素晴らしい山門を見られただけでも

参詣した甲斐がありました。

 

崇福寺

福岡県福岡市博多区千代4-7-79

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Wet Wet Wetの『Love Is All Around』です。