スピンオフ編~福岡県北九州市門司区・大正ロマンが薫る素敵なスポット『門司港レトロ』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

福岡県北九州市門司区の

『門司港レトロ』です。

 

『門司港レトロ』は

JR『門司港』駅周辺に

外国貿易で栄えた時代の建物を中心に

ホテルや商業施設を大正レトロ調に整備した

人気の観光スポットです。

 

1988(昭和63)年から整備を始め

1995(平成7)年にグランドオープンしました。

 

今回は

『門司港レトロ』にある

いくつかの歴史的建造物をご紹介します。

 

上記の写真はJR『門司港』駅で

1914(大正3)年築

国の重要文化財に指定されています。

 

『門司港』駅の目の前にあるのは

『旧門司三井倶楽部』。

 

1921(大正10)年

三井物産門司支店の

社交クラブとして建てられたもので

こちらも国の重要文化財に指定されています。

 

建設当初は現在地より東にありましたが

『門司港レトロ』のオープンに向けて

1991(平成3)年に現在地に移築されました。

 

1階は

『三井倶楽部』という洋食店になっています。

 

2階には

『アインシュタインメモリアルルーム』と

『林芙美子記念室』があり

有料で公開されています。

 

アインシュタイン博士は

1922(大正11)年

講演のため夫人とともに来日し

43日間滞在しました。

 

門司は最後の訪問地で

12月29日に上海に出発するまでの5日間を

『三井倶楽部』2階の3室で過ごされました。

 

メモリアルルームは

アインシュタインご夫妻滞在時の

家具・調度を含め修復されたものです。

 

こちらは

ご夫妻が使われた寝室です。

 

バスルーム

かなり広いですね。

 

滞在されたのが年末ですので

広過ぎて寒かったのではないでしょうか?

 

タイルなどは

その時のままのものもあるそうです。

 

メモリアルルームは撮影可ですが

『林芙美子記念室』は全面的に不可になっています。

 

『旧門司三井倶楽部』の隣にあるのは

『旧大阪商船門司支店』で

国の有形登録文化財です。

 

1917(大正6)年の築で

八角の塔屋とオレンジ色の外壁が印象的です。

 

現在1階には

『わたせせいぞうギャラリー』と

『門司港デザインハウス』があります。

 

『旧門司港税関』

 

1912(明治45)年に

門司税関庁舎として建てられ

15年間使われましたが

1927(昭和2)年に

税関が新庁舎に移転したため

民間に払い下げられ

事務所や倉庫として利用されてきました。

 

赤煉瓦造りの木骨構造で

ルネサンス様式の美を追求した

極めて優れた建築物であり

明治から昭和にかけて

門司港の変遷を見守って来た

シンボル的な存在であったことから

北九州市が取得し

1991(平成3)年から4年の歳月をかけ

過去の写真などを元に外観を復元し

1995(平成7)年にオープンしました。

 

1階には地産品の販売コーナーなど

2階にはギャラリーがあり

無料で一般公開されています。

 

『旧門司港税関』の向かいにある

ロシア風の建物は『大連友好記念館』です。

 

この建物は歴史的建造物ではなく

1994(平成6)年に

北九州市と中国大連市の

友好都市締結15周年を記念して

大連市の歴史的建造物を

新たに複写建築したものです。

 

モデルとなった建物は

東清鉄道汽船の事務所として

1902年に建てられたもので

現在は『大連芸術展覧館』になっています。

 

『大連友好記念館』の1階には

レトロな雰囲気の中華料理店があります。

 

2階は

無料で一般公開されています。

 

大連との関係に関する資料が展示され

ラウンジ風のスペースで休憩もできます。

 

『九州鉄道記念館』

 

1891(明治24)年築で

国の有形登録文化財である

旧九州鉄道の本社屋を利用した施設で

九州の鉄道の歴史を学べるミュージアムです。

 

館内は一部2階構造で

鉄道マニアには垂涎の品物が

多数展示されています。

 

明治時代から活躍してきた

客車の実物が展示され

車掌、駅弁販売員、乗客の人形が配置され

当時の旅の情景が演出されています

・・・客車内に入ることもできます。

 

『三宜楼(さんきろう)』

 

『門司港レトロ』で唯一の和風建築は

1931(昭和6)年築の元高級料亭。

 

木造3階建てで現存する料亭としては

九州最大級のものです。

 

1955(昭和30)年頃に廃業し

2005(平成17)年には

売りに出されると決まりましたが

地元有志が保存会を結成し

2007(平成19)年に所有権を取得し

北九州市に寄贈しました。

 

市は

2012(平成24)年に保存修理工事に着手し

2014(平成26)年に終了しました。

 

蘇った『三宜楼』は

館内が無料で一般公開されており

1階では食事をすることもできます。

 

当時の様子を復元した客間

当時からテーブル席だったのかどうかは

不明とのことでした。

 

『百畳間』

邦楽や舞踊などの稽古、発表会

会議、集会などに貸し出されていますが

利用のない時は見学することができます。

 

電話室が当時のまま残されています。

 

中にあるのは呼び出し式の電話。

 

昔、祖母から聞いた話では

上部のベルを鳴らすと

電話局の交換手に繋がり

中央のマイクのようなものに

相手の電話番号を伝えると

繋いでくれたとのことでした。

 

まだまだ見たい建物がありましたが

限られて時間でしたので諦めました。

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Naked Eyesの『Always Something There To Remind Me』です。