スピンオフ編~東京都千代田区神田須田町・下り宮の境内に潜む狸たちは???『柳森神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

東京都千代田区神田須田町の

『柳森神社』です。

 

最寄駅は

都営地下鉄新宿線『岩本町』。

 

若しくは

JR各線、東京メトロ日比谷線

つくばエクスプレス線の『秋葉原』。

 

『岩本町』駅からのほうが若干近いのですが

今回はJR『秋葉原』駅から歩いてみました。

 

駅から徒歩1分

JR高架に沿って小径があり

続々と人が流れて行きます。

 

小径の奥には

緩やかな階段があります。

 

神田川に架かる歩行者専用橋

『神田ふれあい橋』で

下流側の対岸に和風の建築物が見えます。

 

こちらが今回ご紹介する

『柳森神社』です。

 

秋葉原のビル街を背景とする

ごく普通の神社に見えますが・・・。

 

全国的に見ても珍しい

『下り宮』なのです。

 

一般的には

社殿は鳥居と同じレベル

若しくは高い位置にありますが

『下り宮』では

鳥居の方が社殿より高いところにあります。

 

これは宗教的な理由からではなく

地形との関係によるものです。

 

『柳森神社』の社殿は

鳥居の正面ではなく

階段を下りて左手に位置しています。

 

室町時代の1458(長禄2)年

太田道灌が江戸城東北方面の鬼門除けとして

京都の伏見稲荷大社を勧請して創建したとされ

日本橋堀留町の『椙森神社』

新橋の『烏森神社』とともに

『江戸三森神社』の一社とされてきました。

 

社殿の手前左手に建つピンクの台輪鳥居

扁額には『福壽神』と書かれ

本社の鳥居ではなく

この正面にある末社『福壽神祠』のものです。

 

鳥居の脇には

狛犬ではなく不思議な物体がありますが

このことについては後述します。

 

こちらが『福壽神祠』

徳川五代将軍綱吉の世に

生母の桂昌院が『福壽稲荷』と称して

江戸城内に創建したものです。

 

江戸時代に他所に遷移され

その後1869(明治2)年に

『柳森神社』に合祀されました。

 

桂昌院は

京都の八百屋の娘として生まれ

・・・諸説あります・・・

三代将軍家光の側室だったお万の方に使えた後

長じて家光に見染められ

自身も側室まで上り詰めます。

 

大奥の女中衆は

他(た)そして多(た)抜き

玉の輿に乗った桂昌院を

『お狸様』と呼び

その幸運にあやかりたいと崇拝しました。

 

とお話したところで

先ほどのピンクの鳥居に戻ります。

 

鳥居を護っているのは

実は『お狸様』に因んだ

2体の狸なのです。

 

向かって右側の狸は

本社の社殿への参道に向いていて

『狸の〇〇千畳敷』をモチーフにした

ちょっと滑稽な意匠になっています。

 

1985(昭和60)年の建立で

台座には『多を抜く』の意味を込め

『抜群』と赤く刻まれています。

 

左側の狸は立像で

乳房が膨らんでいるので

雌なのでしょうか?

 

今一度『福壽神祠』に戻ると

祠の台座の前には

素焼きのような狸が2体置かれています。

 

祠の前には

賽銭箱を管理するが如く

対の狸が向かい合っています。

 

左側の狸は

若干のひびが入っているものの

辛うじて原形を保っています。

 

しかし

この金の鎖は何なのでしょう?

 

右側の狸は

補修の形跡はあるものの

劣化が激しく表情を読み取れません。

 

祠の傍らには

参拝者が置いていたものでしょうか

小さな狸が2匹私を睨んでいました

・・・そんなに人相悪いかなぁ?

 

境内には

『福壽神祠』の他にも何社かの末社と

力石群、富士塚跡など

興味深いものがありますが

長くなりますのでここまでにしておきます。

 

柳森神社

東京都千代田区神田須田町2-25-1

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Pet Shop Boysの『Go West』です。