ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。
今回は
東京都墨田区押上の『高木神社』です。
最寄駅は
東武スカツリーラインの『曳舟』。
駅から徒歩１０分
１４６８（応仁２）年創建
旧寺島新田の鎮守として
崇敬されてきた古社です。
古くは『第六天社』と呼ばれていましたが
『第六天』が仏教の守護尊ともされることから
明治政府による神仏分離令により
『高木神社』と改められました。
鳥居をくぐるとすぐ左手に神楽殿があります。
鳥居の右側には石燈籠が一基
普通は対で２基あるものですが
こちらの神社では１基だけです。
良く見ると
何か様子が変です。
３段ある基壇には
無数の白い小さな石が
・・・何なのでしょう？
近寄って見ると
海苔を巻いたおにぎりのようなものもあります。
後で社務所でお伺いすることとし
まずは参拝のため手水場に向かいます。
立派な手水舎ですが
コロナ禍のため封鎖されています。
手水鉢の左側面には
『安政四丁巳年九月吉日氏子中』
そう刻まれているとのことですので
１８５８年に奉納されたものです。
龍頭の吐水口は
２００５（平成１７）年１１月に
天皇の妹である紀宮清子（黒田清子）さんの
ご結婚を記念して奉納されたものです。
手水を使うことは出来ませんでしたが
持参のウェットティッシュで手を清め
拝殿に向かいました。
権現造りの現在の社殿は
１９６７（昭和４２）年に造営されたもので
当初は朱塗りでしたが
２０１７（平成２９）年に
紫色に塗り直されました。
拝殿に向かって右側には
岩乗りの狛犬が。
口を閉じているようには見えませんので
阿形のようです。
左側にも
岩乗りの狛犬が。
あれ～ぇ？
こちらは吽形の筈なのですが
口を閉じているような
開けているような・・・。
２体を並べてみますと
シンメトリーになっていて
口の空き具合、表情も全く同じです。
左右ともに
１８４５（弘化２）年に
奉納されたものです。
おにぎりの件もあり
悩んでいても始まりませんので
社務所でお伺いしました。
まずは
おにぎりについてお尋ねしたところ
『おにぎりではありません
おむすびです』とのこと。
祭神である高皇産靈神は
『心願成就』などの神徳があることから
縁結びの神として崇拝されているそうです。
『縁結び』→『むすび』→『おむすび』で
白い小石は『おむすび』を象っているのです。
絵馬も
干支と『むすび』の２種類あります。
すごい数のおむすびの絵馬
縁を求める方が多いのですね。
私はもう手遅れなので
奉納は控えました。
石燈籠などのおむすびは
参拝者がこの玉砂利から
三角形に近いものを拾い
黒マジックなどで海苔を書き
置いているようです。
拝殿の脇には
『結び石』という三角形の石に
注連縄が張られています。
『結び石』のまわりには
小さな矢がたくさん刺さっています。
鈍感な私でも
キューピッドの愛の矢であろうと
推測することが出来ました。
おむすびを射抜いたデザインの矢が
おみくじ矢として授与されています。
また一つ疑問が・・・
『からかい上手の高木さん』
マンガのようですが何故ここに？
再び社務所でお伺いしましたところ
２０１７（平成２９）年１２月
同マンガのTVアニメ化に際して
ヒット祈願が高木神社で行われたとのこと。
高木神社が選ばれた理由は
主人公の名前と神社名が
同じであることです。
以来それが縁で
『からかい上手の高木さん』と
コラボレーションしています。
おにぎりの謎も解けましたので
南側の鳥居から帰ることにしました・・・。
おっと！
狛犬のことを忘れていました。
三度社務所に戻りお伺いしましたところ
左右同型で阿吽の違いはありませんが
その理由は不明とのことです。
たくさんの神社を参拝していますが
阿吽の違いがない狛犬は初めて見ました。
高木神社
東京都墨田区押上２－３７－９
次回は、本日１５時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。The Greg Kihn Bandの『Jeopardy』です。