スピンオフ編~大阪府吹田市・樹齢700余年の朽ちた大木を祀った『大乃木大明神』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、大阪府吹田市の『大乃木大明神』です。

 

最寄駅は

JR京都線の『吹田』

または阪急電鉄千里線の『吹田』。

 

どちらの駅からも徒歩20分

住宅街の中に不思議な光景が現れます。

 

近づいてみるとこんな感じ

建屋に収められた木のようなものが見えます。

 

さらに近づくと

明神鳥居が3基あります

・・・と言うことは神社なのでしょうね。

 

前面には石造りの明神鳥居

後方には朱塗りのものが2基。

 

石造りの鳥居の扁額には

『大乃木大明神』と彫られています。

 

鳥居をくぐると

朱塗りの小さな祠があります。

 

祠の中を覗いてみますと

小さな明神鳥居があり

その奥に拝殿のようなものが見えます。

 

視線を少し上げてみると

小さな鳥居の脇には

2本の樹木が伸びています。

 

祠の上部をに見ると

何と建屋から枯れ木が突き出ています。

 

建屋の裏側に廻るとこんな感じ。

 

大木の枯れ木が

建屋を飲み込んでいるようにも見えます。

 

枯れ木と言うよりも

妖怪のレベルに達したビジュアルです。

 

枯れ木の建屋の後ろ(・・・前?)には

木造の社殿のようなものがあります。

 

やはり社殿でした。

 

社殿に続く参道には

石造りの明神鳥居があります

・・・こちらから入るべきだったかな?

 

扁額には『泉殿宮 御旅所』の文字が。

 

『泉殿宮』という神社は知りませんでしたので

ネットで調べましたところ

吹田市内にある古社のようです。

 

『御旅所』とは

神社の祭礼に際して神輿が休憩する場所で

氏子地域にとって重要な場所が選ばれます。

 

ということは此処がどのような場所か気になり

由緒を読んでみました。

 

御由緒板には

平安時代に藤原(西園寺)實氏の別荘だった

『吹田殿』があった場所とされていますが

實氏は鎌倉時代前期の歌人ですので

父の西園寺公経の別荘ではないのかと

勝手に推理しました。

 

『吹田殿』は室町時代に衰退しますが

近世になって『泉殿宮』の御旅所になったようです。

 

枯れ木は

樹齢700年を超える椋の大木で

長い年月を経て幹が朽ちたものの

その姿を保っていましたが

1934(昭和9)年の室戸台風で

最後の大枝を折損し現在の姿になりました。

 

威厳に溢れるその姿を讃え

『大乃木大明神』として祀ったのだと思います。

 

因みに参道脇には

こんな光景も見ることが出来ます。

 

資料がほとんどなく

正確な説明を記すことができませんでしたが

朽ちた大木を祀った神社の姿を眺めるだけでも

訪れる価値はあると思います。

 

大乃木大明神

大阪府吹田市内本町3丁目 泉殿宮御旅所内

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Roy Orbisonの『California Blue』です。