スピンオフ編~東京都荒川区南千住・阿形のような吽形の狛犬が印象的です『胡録神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都荒川区南千住の『胡録神社』です。

 

最寄駅は

JR常磐線、東京メトロ日比谷線

つくばエクスプレス線の『南千住』。

 

駅から徒歩15分

1561(永禄4)年創建の古社です。

 

上杉謙信の家臣だった高田嘉左衛門が

川中島の戦いに敗れ

汐入と呼ばれたこの地に土着した際に

祀った祠が起源とされています。

 

かつては神仏習合により

『大六天』と称していましたが

明治維新政府の神仏分離令により

『胡録神社』に改称されました。

 

新社名『胡録(ころく)』の由来は

当地で生産が盛んだった胡粉(ごふん)の『胡』と

『大六天』の『六』を『録』にして

合わせたと言われています。

 

また

武士が矢を入れるために右腰に携帯した

胡簶(やなぐい)が由来と言う説もあります。

 

一の鳥居をくぐると直ぐ右手に

胡粉を挽いていた石臼が置かれています。

 

胡粉とは

牡蠣などの貝殻を焼いて石臼で粉にし

水で晒してから丸め

乾燥して再び細かい粉にした白色顔料です。

 

石臼の隣には手水舎があります。

 

水盤は1887(明治20)年の奉納で

龍頭と思しき吐水口は

かなり経年劣化しています。

 

手水舎の向いには

境内社が2社あります。

 

向かって右が『刀塚』

右は『道祖神)です。

 

『道祖神』は

旅行安全の神、足の神として

汐入の村落の入口に祀られていましたが

後年、『胡録神社』に移されました。

 

祈願の際には

草鞋や草履を奉納して

参拝する習慣があります。

 

また耳の病にもご利益があるとされ

参拝の際には2個のお椀に

穴を開けて奉納する習慣もあります。

 

二の鳥居は

一の鳥居と同様に靖国鳥居になっています。

 

二の鳥居の両側には

対の狛犬が岩乗りで置かれています。

 

興味深いのは左側の吽形

岩の下の方に子どもがいます。

 

いつものことですが

漸く社殿に至ります。

 

側面から見ると権現造のようですが

拝殿(左)と本殿(右)の間に

石の間がありません。

 

本殿は1852(嘉永5)年の造営で

一般公開はされていません。

 

拝殿は1927(昭和2)年の竣工され

第二次世界大戦に戦火を免れましたが

2003(平成15)年

汐入地区の再開発に伴い少し前方に遷移しました。

 

昭和初期の造営ですが

見事な社殿彫刻が施されています。

 

賽銭箱には面白い装置が付いています。

 

『手をかざすと鈴の音が鳴ります』

センサーの感度が良いのか

ちょっとした動きで鳴ります。

 

拝殿前にも対の狛犬が置かれ

向かって右はセオリー通りに

口を開いた阿形。

 

左側には

口を閉じた吽形

・・・の筈なのですが阿形にも見えます。

 

阿吽ともに1839(天保10)年の奉納で

若干の経年劣化が生じています。

 

神楽殿も

拝殿とともに1927(昭和2)年の造営。

 

神楽殿の脇には神饌畑があります。

 

神饌とは神様に献上する食事のことで

その食材をこの畑で栽培しています。

 

汐入地区が木造家屋ばかりだった頃から

この神社を知っています。

 

鳥居や玉垣は遷移の際にきれいになり

周囲にも高層マンションが立ち並びますが

木造の社殿はあの頃のまま。

 

参詣するたびに

不思議な思いに陥ります。

 

胡録神社

東京都荒川区南千住8-5-6

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Nirvanaの『Smells Like Teen Spirit』です。