スピンオフ編~東京都荒川区町屋・珍しい名前と素敵な庭石が印象的な寺院『泊船軒』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都荒川区町屋の『泊船軒』です。

 

最寄駅は

京成電鉄本線、東京メトロ千代田線『町屋』

都電荒川線(東京さくらトラム)『町屋駅前』。

 

駅から徒歩2分

臨済宗妙心寺派の禅寺です。

 

山号は『大雄山』ですが

院号、寺号がありません。

 

1627(寛永4)年

妻恋町(現文京区湯島)にあった

『大雄山海禅寺』の僧侶だった玉峰により

同寺の塔頭として創建されました。

 

塔頭とは

本来は禅宗の寺院の中に設けられた高僧の墓で

弟子たちがその周りに庵を結び守っていました。

 

このような小さな庵が時を経て増えるとともに

それぞれが寺として独立する流れになり

塔頭または塔頭寺と呼ばれるようになりました。

 

塔頭が多く存在する寺院としては

京都の『妙心寺』が挙げられ

『龍安寺』など40以上の塔頭があります。

 

本山境内にある塔頭は

院号のみで寺号を持たないケースが多いのですが

本山外に独立した塔頭は

『龍安寺』のように寺号を持つのが主流のようです。

 

しかし

院号も寺号も持たない塔頭は

私が知る限りでは『泊船軒』だけです

・・・理由は分かりません。

 

『泊船軒』は

もともと『海禅寺』境内にありましたが

関東大震災で罹災し

『海禅寺』は台東区松が谷に移転

『泊船軒』は『海禅寺』住職の隠居所があった

現在地に移ってきました。

 

そのことに関係しているのでしょうか

今も『海禅寺』の山号である

『大雄山』を山号にしています。

 

この寺で印象的だったのは

書院の前の小さな庭と

そこに置かれた不思議な形の数々の石です。

 

庭は手入れの行き届いた

趣味の良い枯山水です。

 

置かれた石の産地などについて

社務所の方にお伺いしましたが不明とのこと。

 

よって説明を記すことはできませんが

私が素晴らしいと感じた石をいくつかご紹介します。

 

これは人面のように見えます。

 

ここまでが庭石です。

 

こちらの石は

江戸城を開城した太田道灌の故事による

『山吹の塚』と言われています。

 

由来など不明な点が多々ありますが

庭石を愛でるだけでも参詣の価値があります

・・・罰が当たりそうな表現ですね。

 

泊船軒

東京都荒川区町屋7-17-2

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、中国黒龍江省ハルビン市です。