スピンオフ編~東京都江東区木場・奥様の供養のため架けられたロマンティックな橋『新田橋』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都江東区木場の『新田橋』です。

 

最寄駅は

東京メトロ東西線『木場』。

 

駅近くを走る三ツ目通りに架かる平木橋から

東の方を見ると朱塗りの小さな橋が見えます。

 

水面に映る影が美しいこの橋が

新田橋(にったばし)です。

 

護岸は両側とも閉鎖されていますので

川伝いに行くことはできません。

 

駅の方に再び戻り

永代通りを右に曲り1ブロック進むと

右手の小径の先に見えてきます。

 

大横川に架かり

木場5丁目と6丁目を結ぶ人道橋で

町の人々の暮らしを支え続けてきました。

 

初代の橋が架けられたのは

1932(昭和7)年のこと。

 

大正時代に岐阜県から上京し

木場5丁目に医院を開業していた新田清三郎さんが

不慮の事故で亡くなられた夫人の霊を慰める

『橋供養』の意味も込めて

ご近所の方々と協力して架けました。

 

奥様を偲んで橋を架けるとは

何ともロマンティックな話ですね。

 

当初は『新船橋』と名付けられていましたが

新田医師が町の相談役として人望も厚く

『木場の赤ひげ先生』的な存在であったことから

いつしか『新田橋』と呼ばれるようになりました。

 

因みに新田医師は

1945(昭和20)年3月10日

米軍による東京大空襲で命を落とされています。

 

2000(平成12)年に

護岸整備により現在の橋に架け替えられましたが

新田医師を慕う住民の強い要望により

区は初代の橋を保存することとし

北西500mほどのところにある

八幡堀遊歩道に移設、展示しています。

 

初代の橋は

1990(平成2)年度に

『第一回江東区まちなみ景観賞』を受賞しました。

 

架け替え後も美しいフォルムを称えるためでしょうか

受賞プレイトがそのまま残されています

・・・江東区も粋ですね!

 

観光スポットにもなっていない

小さな人道橋ですが

新田医師の功績を称える付近住民たちに

いまだに愛され続けています。

 

次回は、本日15:00に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Foo Fightersの『Best Of You』です。