スピンオフ編~東京都荒川区尾久・鉄オタでなくても楽しめる『都電おもいで広場』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は、東京都荒川区尾久の『都電おもいで広場』です。

 

最寄駅は

都電荒川線『荒川車庫前』。

 

『都電おもいで広場』は

停留所のすぐ目の前にあります。

 

開場は

土日祝日の10~16時のみで

平日は閉まっています。

 

場内に展示されているのは

実際に運行されていた都電が2両。

 

こちらは5500形の1号車。

 

アメリカの路面電車事業者などが参加した

『Electric Railway Presidents' Conference Committee』

~電気鉄道経営者協議委員会が開発した

PCCカーの製造権を東京都が購入し

最新の製造技術を導入して

1954(昭和29)年に製造した車両です。

 

同年5月から1967(昭和42)年12月まで

品川駅と上野駅を結ぶ1系統などで

13年間走り続けました。

 

車内は2つの区画に区分され

車両前方には都電に使用されていた

様々なものが展示されています。

 

こちらは降車ボタンやスピーカーなどで

実際に体験することができます。

 

都電が走る

懐かしい風景写真もあります。

 

こちらは1967(昭和42)年頃の

銀座4丁目交差点付近。

 

写っている4系統は

銀座通りの銀座二丁目(現在のメルサ付近)と

JR山手線の五反田駅を結んでいました。

 

1966(昭和41)年頃の国会議事堂前。

 

11系統はJR新宿駅前を出発し

四谷、麹町、三宅坂、議事堂前

桜田門、日比谷と進み

晴海通りに入り数寄屋橋、

銀座四丁目(当時は尾張町)を抜けて

勝鬨橋を渡って月島通り八丁目が終点でした。

 

1967(昭和42)年頃の浅草雷門。

 

22系統はJR南千住駅が起点で

浅草、蔵前、JR浅草橋駅、室町、日本橋、京橋と進み

銀座通りを走りJR新橋駅前まで走っていました。

 

高校が浅草にあったもので

22系統はよく利用していました。

 

前方と後方を分けているのは

都電が走るジオラマ。

 

車両の後方には

なにやら人だかりが。

 

運転手の体験ができるシミュレーター

子供たちに大人気です。

 

もう1台は7500形の4号車

1962(昭和37)年に製造された

20両のうちの1両です。

 

8000形の後継車として製造されましたが

何故か形式称号の番号が逆戻りしています。

 

性能は7000形に

スタイルは8000形に準じていることから

間を取って7500形になったと言われています。

 

従来の都電とは趣きを変え

二つ目のヘッドライトが採用されています。

 

1998(平成10)年に休止車となりましたが

それまでの数年間は朝ラッシュの通学用電車として

JR大塚駅前と町屋駅前を走行していたことから

『学園号』の愛称で親しまれていました。

 

内部はほぼ原状通りで

都電を含む風景のイラスト展示や

スタンプコーナーなどが設置されています。

 

運転席に立ち

操作レバーに触れることもできます。

 

向かって左のレバーは通称『マスコン』

正式名称は『マスターコントローラー』で

速度を制御します。

 

真ん中にあるレバーはブレーキです。

 

シートはグリーンのビロード風

豪華な感じがしますね。

 

日本の公共交通機関のシートは

このようなフワフワが当たり前ですが

海外ではほとんど見ることがありません。

 

50か国以上を旅し

各地で地下鉄やバスなどの都市交通を利用していますが

座席はほぼ100%プラスティックか金属製です。

 

床は木製だったのですね

・・・なんとなく覚えています。

 

もちろん空調などはなく

夏場には扇風機が回っていましたが

暑い日の混雑した車内では焼け石に水でした。

 

つり革も

なんとなくレトロな雰囲気です。

 

子供の頃を思い起こすと

降車ボタンはありませんでした。

 

車掌さん(ワンマンではありませんでした)の

『次は〇〇〇、〇〇〇です。

降りる方はお知らせください』の声に対し

『降ります』と声を上げて知らせていました。

 

見学を終えて場外に出ると

もう1両レトロな車両がありますが

その前には『立入禁止』の看板が。

 

こちらは都電の荒川車庫

残念ながら内部の見学はできません。

 

この車庫があるために

『荒川車庫前』の停留所は

ちょっと変わった形式になっています。

 

プラットフォームが3つあり

早稲田方面からの電車は

降車専用プラットフォームで一旦停車し

降車する乗客を降ろしますが

ここで乗車することはできません。

 

降車客を降ろすと

電車は10mほど前進し

乗車専用プラットフォームへ移動します。

 

早稲田方面へのプラットフォームは

乗車・降車両用になっています。

 

何故このような形になっているのでしょう?

 

その理由は両プラットフォームの間にある

このポイント=分岐器にあります。

 

ポイントの先にあるのが

先ほどの荒川車庫。

 

早稲田方面からの電車には

遅い時間帯に『荒川車庫前』止まりのものがあり

ポイントの手前で全乗客を降ろす必要があります。

 

このための降車専用プラットフォームとのこと

・・・『三ノ輪橋』行きの電車もここで乗車させれば

10m先の乗車専用は不要になるのでは?

 

それはそれとして

私はいわゆる『鉄オタ』ではありませんが

十分に楽しめる施設でした。

 

都電おもいで広場

東京都荒川区西尾久8-33

10:00-16:00

土日祝日のみ開場

入場無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都台東区浅草です。