ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都江戸川区船堀の『新川西水門広場』です。
最寄駅は
都営地下鉄新宿線『船堀』。
駅から船堀街道を南に向かい
宇喜田橋で右折し
『新川千本桜』で有名な運河
新川を中川方面に向かいます。
駅から徒歩１０分強
中川に向かって右側の岸に
『新川西水門広場』の道標が現れます。
広場からは
西水門橋が間近に見られます。
えっ！こんな小さな広場なの？
一瞬落胆します。
しかし
正面になにやら古めかしい通路があります。
狭くてちょっと怪しい通路の先には
石垣のようなものが見えています。
通路を抜けたら
右側にある石段を上ります。
お城の一部のように見えますが
こちらが『新川西水門広場』になります。
『新川千本桜』の起点として
２０１０（平成２２）年に整備された広場で
約３０００㎡の広さがあります。
広場の中心になるのは火の見櫓
江戸時代の最も格式の高い
大名櫓をモデルにしています。
江戸時代の火消には
大名が担当した『大名火消』
幕府直轄で旗本が担当した『定火消』
町人によって組織された『町火消』の３系統があり
火の見櫓の形式も定められていました。
『大名火消』の火の見櫓は黒板囲い
『定火消』は白板囲い
『町火消』は板囲いなしの駆け上がりだったそうです。
この櫓はモニュメントとして作られたもので
実際に火の見の役割は果たしていませんが
土日祝日および桜の季節には一般に公開され
内部に入ることができます。
内部はこんな感じです。
高さが１５．５ｍあり
最上部まで５分ほどで到達します
時間は個人差があります。
桜が満開の時期に行きましたので
階段の途中にある小窓から
素晴らしい光景を見ることができました。
最上部の望楼には
四方に大きな開閉式の窓があり
外を眺めることができます。
こちらは北西の角
眼下には中川を望みます。
窓には鎖の付いた手鉤があり
これで開け放つようになっています。
北側の窓から見える
蔦に覆われた建造物は
『新川西水門』の柱の部分。
『新川西水門』は
中川と旧江戸川を結ぶ新川流域で
工業化による地盤沈下が進み
高潮に耐えられなくなったため
１９６５（昭和４０）年に設置されたもので
旧江戸川側の東水門とともに
水位の調整を行っていました。
１９６８（昭和４３）年に隣接して
『新川排水機場』が新設されたことに伴い
１９７６（昭和５１）年に閉鎖、撤去されましたが
柱の一方が遺構として保存されています。
こちらがかつての『新川西水門』の写真
遺構は一番右の柱のようです。
南側の窓から見えるのは
前述の『新川排水機場』。
江戸川区に残る唯一の排水機場で
毎秒６ｔの排水能力があります。
東側には旧江戸川に向けた新川が見え
桜の時期には『新川千本桜』の見事な光景に
心を癒されます。
広場の西側には中川と荒川が流れ
首都高速を急ぐ車の列と
中川をゆっくりと進む曳航船の
コントラストを見ることもできます。
上りはさほど気になりませんでしたが
下りになるとビビッてしまう高所恐怖症。
『新川西水門広場』の見学はこれで終わりですが
西水門橋を渡り対岸に行ってみました。
トイレも江戸時代風に修景され
火の見櫓、水門の遺構との
３ショットが素敵でした。
トイレの対面を見ると
大名屋敷のような塀が続いています。
気になりましたので
先に進むと第一三共の研究開発センターでした。
『新川西水門広場』に面した部分を
江戸時代風に修景したようです。
生来のものぐさ故
桜の名所のブログアップが
１か月も遅れてしまいました。
来年のお花見のご参考になれば幸いです
・・・などと言い訳をします。
新川西水門広場
東京都江戸川区船堀２－１
火の見櫓見学
毎週土日祝日及び桜の時期の平日
10:00-15:00
雨天・荒天の場合に変更あり
次回は、本日１５：００にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、オーストラリア・シドニー市です。