スピンオフ編~東京都港区六本木・都会の喧騒を忘れさせる池泉式回遊庭園『毛利庭園』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都港区六本木の『毛利庭園』です。

 

 

最寄駅は

東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線

『六本木』。

 

 

駅から徒歩5分

『六本木ヒルズ』敷地内にある

池泉回遊式の日本庭園です。

 

 

江戸時代末期までは

この地に毛利甲斐守邸がありました。

 

初代長府藩主毛利元秀が1650(慶安3)年に

藩邸の上屋敷として設けたもので

第三代藩主綱元の頃には

赤穂浪士の内の10人が幕府沙汰待ちのお預けとなり

1703(元禄16)年2月4日に屋敷内で切腹しています。

 

また、後に陸軍大将となる乃木希典は

1849(嘉永2)年に藩邸の侍屋敷で生まれ

幼年期をここで過ごしました。

 

 

幕末には

『禁門の変』を起こした長州藩に対する処罰に連座し

長州藩邸とともに毛利の江戸藩邸も

幕府により没収されました。

 

明治時代には

中央大学創設者の一人である

増島六一郎が取得して

庭園を『芳暉園』と名付けました。

 

 

第二次世界大戦後の1952(昭和27)年

ニッカウヰスキーが買収し

同社の東京工場になりました。

 

その後

東映、テレビ朝日(当時はNET)と所有者が変遷し

2003(平成15)年に

再開発として建設された

『六本木ヒルズ』の一部になりました。

 

 

テレビ朝日時代まで

『ニッカ池』の愛称で親しまれていた毛利邸の池は

再開発に際して埋立も検討されましたが

将来的な発掘作業の可能性を考慮し保存されることになり

防護シートで覆って埋土され

現在の池の下に眠っています。

 

 

六本木ヒルズ建設に際しては

ディベロッパーの森ビルが

『森』と『毛利』の語呂合わせで

この庭園を『毛利庭園』と命名しました。

 

4300㎡の敷地には

桜やイチョウなどの樹が植えられ

季節ごとの風情を楽しむことができます。

 

私が訪れたのは3日前の3月29日

花曇りでしたが桜は満開でした。

 

 

池の畔には休憩スペースも設けられていて

桜の樹の下でゆっくりと休むことができます。

 

 

岸辺のハート形のモニュメント

若いカップルに人気のフォトスポットのようです。

 

『六本木ヒルズ』と『森美術館』の10周年を記念して

2013(平成25)年に設置されたパブリックアートで

フランスのジャン=ミシェル・オトニエルの作品です。

 

 

池に沿って歩くと

徐々にメビウスの輪にも見えるとのことですが

鈍感な私には分かりませんでした。

 

 

池には

1994年にスペースシャトル『コロンビア』内で

向井千秋さんらが行った実験で

脊椎動物で初めて宇宙で孵化した

メダカの子孫の『宇宙メダカ』いますが

まだ冬眠中だったのでしょうか

今回は見ることができませんでした。

 

『宇宙メダカ』は

一般の川への放流や

野生のメダカとの交配は禁止されていますが

毛利池は外部河川と繋がっていないため

放流が実現したそうです。

 

 

小さいながらも滝や清流もあり

せせらぎの音に暫し耳を傾けてしまいました。

 

 

『六本木ヒルズ』の向こう側にある

都会の喧騒が嘘のような『毛利庭園』

次回は紅葉の季節に訪れてみます。

 

毛利庭園

東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ内

お3-6406-6000

7:30-23:00

年中無休

※降雪時に閉鎖のこともあります

入園無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、兵庫県神戸市長田区です。