スピンオフ編~東京都墨田区八広・初午のこんにゃくの御符で親しまれている『三輪里稲荷神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都墨田区八広の『三輪里稲荷神社』です。

 

 

最寄り駅は

京成電鉄押上線

『京成曳舟』。

 

 

駅から徒歩10分

下町感溢れる路地に佇む

小さな神社です。

 


 

1614(慶長19)年

出羽国(現・山形県)湯殿山の修験者が

羽黒大神の分霊を勧請したのが

起源とされています。

 

 

毎年初午の日に

湯殿山秘伝の『こんにゃくの御符』が

授与されることから

地元では正式な社名よりも

『こんにゃく稲荷』の愛称で親しまれています。

 

こんにゃくの御符は

のどの病気を治すご利益があるとされ

煎じて飲むと効用があるとのことです。

 

 

不信心な私は

御符を授かったことはありませんが

このようなもののようです。

 

画像は神社のウェブサイトからお借りしました。

 

こんにゃくの御符の効用はさて置き

私がこの神社で興味を持ったのは

社殿彫刻の素晴らしさです。

 

 

まずは本殿を護る神狐

向かって右側には阿形。

 

子取りになっていますが

授乳中のような珍しい構図です。

 

 

左側は玉取りの吽形ですが

抱えている玉がいびつなものという

こちらも珍しいデザインです。

 

 

圧巻は

向拝虹梁などの社殿彫刻です。

 

社殿自体は戦後に再建されたものですが

社殿彫刻は歴史がありそうで

江戸末期か明治初期のものかもしれません。

 

 

破風には

松の枝に止まる鷹のような鳥が

金色の目が印象的です。

 

 

虹梁の中央には一対の龍

夫婦のようにも見えますし

子を守っているようにも見えます

こちらも金色の目をしています。

 

 

虹梁の左右には

それぞれ対の阿吽形の狐が。

 

左右の内側の狐は

稲荷神社らしく稲穂を持っています。

 

 

 

木鼻は左右ともに獅子

左側の吽形は玉を抱えているような・・・。

 

 

右側の阿形は

丸い籠のようなものを持っています。

 

 

籠の中には玉が入っています

このような木鼻は初めて見ました。

 

 

脇障子にも

繊細な彫り物が施されています。

 

右側の脇障子には

獅子がわが子を千尋の谷に落とす

『獅子の子落とし』が彫られています。

 

 

左側の脇障子には

千尋の谷に落とされた子が

這い上がっている構図になっています。

 

左右合わせて

深い愛情を持つ相手に

わざと厳しい試練を与えて成長させるという

『獅子の子落とし』のストーリーになっています。

 

 

社殿彫刻に感動し

振り返るとスカイツリーとのツーショット

絵になりますね。

 

 

400年以上の歴史を持ちながら

メジャーにはなっていない『こんにゃく稲荷』

参拝客もまばらですので

ゆっくりと社殿彫刻などを楽しめます。

 

社務所が留守の時もありますので

御朱印を希望する場合には

事前に電話で確認された方が良いと思います。

 

三輪里稲荷神社

東京都墨田区八広3-6-13

03-3612-2297

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、中国遼寧省大連市です