スピンオフ編~栃木県栃木市・価値ある建物と素晴らしい庭なのですが『岡田記念館~翁島別邸』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、7月30日8月2日の続きで栃木県栃木市の『岡田記念館~翁島別邸』です。

 

 

最寄駅は

東武日光線『新栃木』。

 

 

先日リポートした『岡田記念館』代官屋敷前の

日光例幣使街道を渡り

巴波川方面へ直進します。

 

 

例幣使街道から100m程の処に

代官屋敷と翁島の看板が。

 

この突き当りにあるのが

岡田記念館の翁島別邸です。

 

 

京風のアプローチ

なかなか風情があります。

 

 

正面左にある小屋が受付

岡田記念館の入館券を見せます。

 

 

右側には

『寛遊亭』という茶室がありますが

一般公開はされていません。

 

 

翁島別邸母屋は改修工事中で

外観を見ることができませんが

屋内には入れます。

 

木造二階建てのこの建物は

岡田家22代当主が古稀を迎えた時に

隠居所として建てたもので

1924(大正13)年の竣工です。

 

22代岡田嘉右衛門は足尾銅山経営に

渋沢栄一とともに大口出資した人物です。

 

 

四畳半の玄関間

一寸変わった畳の敷き方です。

 

奥に続くのが

翁島別邸自慢の檜の一枚板の廊下。

 

長さ六間半(約12m)、幅三尺(約9m)

厚さ一寸(約3cm)の檜は木曾産で

家が一軒建つそうです。

 

 

派手な細工は施されていませんが

使われている木材は全て

東京の木場で吟味、買い付けした銘木です。

 

 

全体的には京町屋的な造りで

質素の中にそこはかとない趣を感じせられます。

 

 

意図は分かりませんが

不思議な間取りの部屋もあります

・・・それにしても障子が何気なく粋です。

 

 

押入れの一部にビルトインされた箪笥

機能性も重視されているようです。

 

 

和洋折衷の脱衣所が付いた

ゆったりとした浴室。

 

大林宣彦監督の作品

『SADA~戯作・阿部定の生涯』で

黒木瞳さんの入浴シーンに使われました。

 

 

浴室の天井は

唐傘天井になっていて

湯気が冷えて雫になった落ちても

体に掛からないような工夫がされています。

 

 

脱衣場にある手水

和モダンな感じがしますので

後付けかもしれません。

 

 

古風な階段を上り

2階へ行くこともできます。

 

 

簡素過ぎるくらいの1階の部屋とは

がらりと趣が異なり

2階の部屋は書院造りになっています。

 

館のウェブサイトを見ると

立派な掛け軸や花瓶がありますが

何故か撤去されています。

 

 

母屋の隣には土蔵がありますが

一般には公開されていません。

 

 

母屋と土蔵の裏には

池泉式の和風の庭があります。

 

 

館のウェブサイトには

『人懐こい鯉が遊ぶ雅趣にあふれる造り』

・・・と書かれていますが

鯉は見当たりませんし

あまり手入れもされていない

どちらかと言えば野趣に溢れる庭です。

 

 

とても素晴らしい建物と庭ですが

もう少し手入をすると

もっと素敵なものになると思います。

 

岡田記念館

栃木県栃木市嘉右衛門町1番地

0288-22-0001

9:30-17:00

金・土・日・祝日のみ開館

(月~木は予約のみ開館)

入館料 大人800円 小人400円

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、アイルランド・キルケニー市です