ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、７月３０日の続きで栃木県栃木市の『岡田記念館～続編』です。
最寄駅は
東武日光線『新栃木』。
駅から徒歩１５分
５５０年以上の歴史を有する旧家です。
昨日は岡田記念館の代官屋敷北側半分をご紹介しましたが
今日は南側半分を見学してみます。
竹林の向こうに
長屋門のようなものが見えます。
長屋門ではありませんでしたが
扁額には『陽月亭』の文字があります。
門の正面には２号館と呼ばれる
白壁の土蔵があり
こちらも内部を見学することができます。
案内板には
『明治時代 麻屋』
『大正時代～酒屋』と書かれています。
パンフレットやウェブサイトには
商売を営まれていたという記載はありませんが
取り敢えず入ってみましょう。
左側のテーブルの上にある瓶には
『江戸時代 酢と油商致し 製造の瓶』との説明が
・・・なるほど、でも酒屋じゃないいんだ。
右側の柱には
『岡田石灰第二工場』の銘板が。
そして正面には
鎧のようなものが見えます。
正面にあるのは
左側が江戸時代の火消しの装具
右側が畠山公から拝領した鎧でした。
陽月亭へ続く建物に入ると
麻の加工道具が陳列されています。
『麻屋』って何かなと思ったら
麻の加工業だったのですね
・・・麻雀屋ではありませんでした。
麻の加工に関しては全く知識がありませんので
それぞれの道具がどのように使われたのか
簡単な説明があればいいなと思いました。
梁の向こうが陽月亭になりますが
その手前に煉瓦造りの何かがあります。
手前には鍋状のものが置かれていますので
煉瓦造りの窯のようにも見えます。
加工の際に麻を煮るのでしょうか？
・・・これも説明がないので不明です。
陽月亭に入ると
直ぐ右側に和室があり
室内に上がることができます。
和室の前にある土間には
酒や醤油の古い看板がありますので
こちらで酒屋を営まれていたようです。
中央に置かれているのは
蔵用の消火ポンプで
１９２３（大正１２）年製だそうです。
土間の中央には
立派な神輿が置かれています。
嘉右衛門町の町内神輿で
岡田家の寄進によるものなのでしょう。
酒屋の名残を示すものは
これらの徳利や甕
・・・もう少し違うものも見たかったです。
１号館もそうでしたが
素晴らしい所蔵物があるにも関わらず
展示が雑多で説明もないので
ちょっと残念でした。
陽月亭を後にし
向かいにある建物に向かいます。
『市村理髪館』
１８７１（明治４）年に開業した栃木県で一番古い床屋で
１９８９（平成元）年まで営業されていました。
こちらが例幣使街道に面した入口
・・・現在は閉ざされています。
江戸時代に出張理容師をしていた方が
岡田家の一角を借用して開業したもので
当初は『一見さんお断り』の格式高い店だったとのこと。
内部には入れませんが
裏口から店内を覗くことが出来ます。
廃業時点のままの状態だそうですが
３０年前でもこのようなレトロな店を
東京で見ることはなかったと記憶しています。
汚物入と書かれた木箱
床に落ちた髪の毛を入れたそうです。
待合席には古いオルガンが置かれています
・・・奥様か娘さんが客のために弾いたのでしょうか？
オルガンの前にある鏡は
大正時代のものだそうで
風情があります。
理髪店はとても興味深いもので
室内に入ってじっくり見られないのが残念ですが
貴重な器具が置かれていることを考えれば
致し方ないことですね。
先日も書きました通り
岡田記念館には代官屋敷の他に
『翁島別邸』があります。
明日改めてリポートしますので
今一日お付き合い頂ければ幸いです。
岡田記念館
栃木県栃木市嘉右衛門町１番地
０２８８－２２－０００１
9:30-17:00
金・土・日・祝日のみ開館
（月～木は予約のみ開館）
入館料 大人８００円 小人４００円
次回は、本日１５：００にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、北海道函館市です。