スピンオフ編~栃木県栃木市・550年以上の歴史を有する旧家の屋敷『岡田記念館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、栃木県栃木市の『岡田記念館』です。

 

 

最寄駅は

東武日光線『新栃木』。

 

 

駅から徒歩15分

『日光例幣使街道』の一部である

嘉右衛門町通りに到ります。

 

1617(元和3)年に徳川家康が日光に改葬され

1646(正保3)年から毎年

京都の朝廷から日光東照宮への

幣帛を奉納する勅使が遣わされました。

 

その勅使は例幣使と呼ばれ

その通り道が『日光例幣使街道』と呼ばれました。

 

 

『岡田記念館』は

嘉右衛門町通りに面した歴史的建造物で

『代官屋敷』と『翁島別邸』で構成され

1978(昭和53)年から一般公開されています。

 

まずは立派な門を長屋門をくぐり

代官屋敷に入ります。

 

 

岡田家は550年以上の歴史を有する旧家で

古くは武士でしたが帰農し

江戸時代の慶長年間(1596~1615年)に

栃木に移住した初代の岡田嘉右衛門が土豪として

荒れ地を開墾しました。

 

 

敷地面積は1万3000㎡ほどあり

いくつかの土蔵、家屋が公開されています。

 

1号館と称されるこの2階建ての土蔵は

築年は不明ですが

江戸時代の武具などが展示されています。

 

 

こちらで履物を脱ぎ

土蔵内に入ることができます。

 

 

こちらは

桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した

早乙女系の甲冑師の一人

早乙女家親の作による『紺糸威鎧』。

 

 

刀入れと説明がありますが

初めて見ました。

 

 

岡田家が営む栃木宿の本陣に投宿した

日光例幣使が使ったお膳と食器類。

 

 

3号館は改修工事中で

見学できませんでした。

 

 

1号館と3号館の間にある

この小さな建物

頂いたパンフレットには書斎となっていますが

公開されていません。

 

建物の前にある案内板に

左向きの矢印と代官屋敷と書かれていますので

左方向に進めということなのでしょう。

 

しかし

右側にも奥に続く小径がありますので

まずこちらを進むことにしました。

 

 

和風の庭が広がり

その奥には靖国鳥居が見えます。

 

 

鳥居の先には

岡田家を代々見守ってきた

岡田稲荷があります。

 

 

稲荷社を後に書斎の脇に戻りますと

立派な石垣とその上に立つ五重塔が

稲荷社と仏塔・・・神仏習合の名残ですね。

 

 

初代岡田嘉右衛門は

栃木宿の本陣を営むととともに

名主も務めていましたが

栃木の地が旗本の畠山氏の知行地になると

代官を拝命し陣屋を設置しました。

 

石垣の裏側の奥にあるのが

畠山陣屋跡で代官屋敷と呼ばれています。

 

こちらはお白洲

罪人を取り調べる場所です。

 

 

陣屋跡の中に入ることはできませんが

外側から展示物を見ることができます。

 

役人が使っていた机

横幅が広く座布団も2枚ありますので

2人で共用していたのでしょうか?

 

 

大きな鳥かごのようなもの

これは何でしょう?

 

参勤交代の大名行列の時に

それぞれに鎧一組を入れ

天秤で担いだそうです。

 

中が見えるようになっているのは

大名の威光を見せつけるためなのでしょうか?

 

 

古木の渡り廊下に続く

左側の建物は代官の控えの間で

一般には公開されていません。

 

土足のままで直進すると

陣屋の玄関に出ます。

 

 

意図的なものか

経年変化によるものかは不明ですが

玄関の屋根がかなり左に傾いて見えます。

 

 

玄関先には

畠山家の駕籠が2基飾られて

・・・というよりも無造作に置かれています。

 

 

これで邸内の北側半分を見学しました。

 

南側半分は後日改めてご紹介します。

 

岡田記念館

栃木県栃木市嘉右衛門町1番地

0288-22-0001

9:30-17:00

金・土・日・祝日のみ開館

(月~木は予約のみ開館)

入館料 大人800円 小人400円

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、北海道函館市です