スピンオフ編~栃木県栃木市・北関東最古150年の歴史を持つ写真館『片岡写真館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、栃木県栃木市の『片岡写真館』です。

 

 

最寄駅は

東武日光線、JR両毛線

『栃木』。

 

 

駅から徒歩7分

『蔵の街』栃木の中心部に

瀟洒な洋館が突如現れます。

 

 

北関東最古の写真店で

幕末から明治の写真師・横山松三郎に学んだ

片岡久米(のちの如松)が

1869(明治2)年に日光で創業し

1872(明治5)年に栃木に移転してきました。

 

ちなみに片岡如松は

徳川家康の霊廟(れいびょう)を守るための

日光山輪王寺を警護する武士でしたが

横山松三郎が日光山内の社寺建築を撮影した際

手助けをしたことから写真技術を学び

道具一式を譲り受け写真師になったそうです。

 

 

現在の地だけでも

150年近い歴史がありますので

建物もさぞかし古いものかと思いましたら

2001(平成13)年に

明治時代の旧栃木警察署をモデルに改築したもので

まだ20年間しか経っていません。

 

 

現在でも写真館を経営されていますので

外観のみの見学と思っていましたが・・・。

 

 

『幕末明治写真資料館』の看板が立ち

入館無料の文字が。

 

改築の際に

歴史的な撮影機材や数々の写真など

貴重な資料を展示し一般公開するため

資料館が1階に設置されました。

 

 

玄関を入ると直ぐ右手に資料館があり

誰でも自由に見学することができます。

 

 

ちょっと雑然としていますが

古い写真や機材などが

処狭しと陳列されています。

 

 

説明はありませんが

この鎧兜は

如松が武士だった頃の物かもしれません。

 

 

ギザギザがついた黑い紙は

人物写真を撮影する際に

画面下方をぼかすために使用されたそうです

・・・どのように使うのかは不明です。

 

 

貴重な写真も数多く展示されていますが

狭い場所ですので撮影が困難です。

 

 

何とか撮影できたのがこの写真

『明治4年~17年 ありし日の栃木県庁』

そうキャプションされています。

 

この辺りは江戸時代の令制国では下野国でしたが

1871(明治4)年の廃藩置県により

栃木県と宇都宮県に分かれ

1973(明治6)年には栃木県に統合されました。

 

その時に県庁所在地となったのが

栃木町(現在の栃木市)で

この写真は当時の県庁の外観を写した

貴重な写真です。

 

 

往時のカメラもあります

蛇腹の部分を伸縮させ

カメラ側でピントを合わせる

そんなことを聞いた覚えがあります

・・・さすがにこのタイプを見たことはありません。

 

 

展示されている風景写真も

このような機材を持ち歩いて

撮影されたのでしょうか?

 

そうであるとすれば

写真撮影は芸術的なセンスだけでなく

それなりの体力も必要だったのでしょうね。

 

 

市民の一般生活や自然災害時など

様々の場面で撮影された写真は

非常に興味深いものがあります。

 

今回は30分程度しか時間が取れませんでしたが

次回はゆとりを持って訪問し

1枚1枚じっくりと拝見したいと思います。

 

片岡写真館

栃木県栃木市室町1-10

0282-22-0861

9:00-19:30

木曜日休館

入館無料

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、ロシア・サンクトペテルブルク市です。