スピンオフ編~東京都中央区日本橋浜町・武将を本尊の一つとする珍しい寺『清正公寺』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都中央区日本橋浜町の『清正公寺』です。

 

 

最寄駅は

都営地下鉄新宿線

『浜町』。

 

 

駅にほぼ連結する

『浜町公園』の中にありますが

園内に入らずに右方向に進みます。

 

 

50mほど行くと

左手に山門があります

・・・いわゆる『山門』はありませんが。

 

 

正式な寺号を

『肥後本妙寺別院清正公寺』といい

日蓮宗の寺院です。

 

 

清正公といえば

安土桃山時代から江戸時代初期に活躍した武将で

肥後熊本藩初代藩主の加藤清正。

 

熊本では現在でも

『せいしょうこうさん』

『せいしょこさん』と呼ばれ

親しまれています。

 

 

何故その加藤清正の名前を冠した寺が

日本橋浜町にあるのでしょう?

 

加藤家は清正の没後

三男の忠広が跡目を継ぎましたが

1632(寛永9)年に改易され

細川忠利が新たに肥後熊本54万石の領主になりました。

 

200年ほどの時を経た1861(文久元)年

肥後熊本藩10代藩主の細川斎護が

肥後本妙寺に安置する清正公の分霊を勧請し

下屋敷のあった当地に清正公寺を創建しました。

 

明治維新後は一時『加藤神社』と称していましたが

1885(明治18)年に仏式に戻し

肥後本妙寺に管理を委託し

同寺の別院となりました。

 

 

現在の堂舎は

1959(昭和34)年に再建されたもので

本堂の屋根は

前面に唐破風

その後面に千鳥破風を配した

二重破風で形成されています。

 

 

左右の鬼瓦の部分には

加藤清正の家紋の蛇の目が二つ

樋のようなものには

もう一つの家紋である桔梗紋が施されています。

 

 

本堂前の賽銭箱にも

二つの家紋が。

 

 

奥の院の屋根の左右には

鯱の鴟尾がのせられています。

 

 想像上の魚である鯱が水面から飛び上がり

尾を水面上に出した姿を具象化したもので

屋根の上面が水面を表し

水面下にあるもの(建物)は燃えないとの言い伝えから

火除けとして用いられたと考えられています。

 

 

向拝には龍の彫刻が・・・

仏教においても

龍は念仏を唱える人を護る

守護神とされているそうです。

 

 

境内の片隅に

石碑のようなものがあります。

 

 

近づいてみると

岩に彫られた大黒天でした。

 

因みに

清正公寺は

日本橋七福神巡りには

入っていません。

 

 

本尊の一つとして武将が祀られる

極めて珍しい寺院ですが

屋根の美しさに感動しました。

 

清正公寺

東京都中央区日本橋浜町2-59-2

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、埼玉県日高市です。