スピンオフ編~東京都港区新橋・超高層ビルに護られた流転の神社『日比谷神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都港区新橋の『日比谷神社』です。

 

 

最寄駅は

JR各線、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線

新交通ゆりかもめの『新橋』。

 

 

駅から徒歩5分

『第一京浜(国道15号)』と

『環状2号線(通称シントラ通り)』の交差点に建ち

汐留の超高層ビル群に守られた

流転の小さな神社です。

 

 

創建年代は不明ですが

当初は現在の日比谷公園内にあった

大塚山に鎮座していました。

 

その後1606(慶長11)年に

江戸城の拡張に伴い

芝口(現在の東新橋辺り)に

氏子とともに移されました。

 

明治時代には

東海道線の施設に伴い

新橋4丁目に移りましたが

2009(平成21)7月

シントラ通りの工事開始のため

現在地に遷座しました。

 

 

階段を上り

鳥居をくぐると

左手に手水舎があります。

 

 

龍頭は比較的新しいもので

当地に遷座した時のものと思われます。

 

コロナ禍の中

多くの神社が手水舎を閉鎖していますが

こちらは水神の使途である龍が

水を流し続けています。

 

 

この神社で少々奇異に感じるのは

拝殿前に狛犬がないことです。

 

 

ふと目をそらすと

拝殿の左脇に小さな祠があり

こちらは対の狛犬に護られています。

 

 

末社のようにも思えますが

社名を示す扁額がありません。

 

 

4匹の狐が

祠を護っています。

 

ここでこの日比谷神社が

『鯖稲荷』とも呼ばれていることに

気が付きました。

 

大塚山にあった頃

苦しむ旅人達に社務所を開放して

無病息災を祈願を受けさせたところ

霊験があったことから

「旅泊(さば)稲荷明神」と呼ばれていたそうです。

 

新橋へ遷移して以降は

「鯖」の字を当てた鯖稲荷となり

虫歯に苦しむ人が鯖を断って

当社に祈願すると霊験があるとされ

成就すると鯖を奉納する習わしもあるそうです。

 

狐に護られているということは稲荷社

ひょっとしてこの祠が

旧来の日比谷神社かも

などと勝手な推測をしました。

 

 

参拝を終え鳥居を見ると

目の前にシントラ通り

そして彼方には虎ノ門ヒルズも見え

大都会の真っ只中にある神社であることを実感します。

 

 

側面から見ると

拝殿と本殿が一体になった

『権現造』であることがよく分かります。

 

 

拝殿の側面には千社額が

・・・この形態も珍しいように思えます。

 

 

背面から見ると

東海道新幹線の高架

高層ビルと三位一体となり

日比谷神社の流転の歴史を

物語っているようです。

 

 

鉄道も道路も完成しましたので

今後は遷移することなしに

新旧が混在する迷宮

新橋を見守り続けて頂くことを願います。

 

日比谷神社

東京都港区東新橋2-1-1

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都江東区豊洲です。