スピンオフ編~群馬県桐生市・100年の風雪に耐える洋館『群馬大学理工学部同窓記念会館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、群馬県桐生市の『群馬大学理工学部同窓記念会館』です。

 

 

最寄駅は

上毛電鉄『西桐生』。

 

 

駅から徒歩15分

桐生天満宮の脇に

群馬大学理工学部正門が。

 

 

大学関係者以外が

キャンパス内に立ち入ることもできますが

必ず守衛所に申し出します。

 

この守衛所自体が

レトロモダンな洋館風で

素敵です。

 

 

守衛所を過ぎると

正面に素晴らしい光景が。

 

こちらが

群馬大学理工学部の正門です。

 

群馬大学理工学部の前身は

1915(大正4)年に創設された

『官立桐生高等染織学校』。

 

1920(大正9)年以降

『桐生高等工業学校』、『桐生工業専門学校』と変遷し

1949(昭和24)年に

『国立群馬大学理工学部』になりました。

 

 

正門は1916(大正5)年に

桐生高等染織学校正門として竣工したものです。

 

 

煉瓦造りの門柱の上部四面には

ゴシック風の柱頭飾りが施され

頂部には門灯が掲げられています。

 

 

正門を入ってすぐの建物が

群馬大学理工学部同窓記念会館です。

 

正門と同様

1916(大正5)年の竣工です。

 

 

桐生高等染織学校の

本館の一部と講堂で

1973(昭和48)年に

現在の位置に移設(曳家)されました。

 

木造2階建て延面積987㎡

建材は主として日本の杉が使われています。

 

ファサードは

ハンマービームを用いた

妻飾りのデザインが特徴です。

 

 

玄関アーチ上部の装飾

チューダー様式の意匠のようです。

 

 

通常は内部見学もできますが

現在はウィルス感染防止対策のため

内部に立ち入ることはできません。

 

 

残念ですが

今回は外観だけ拝見しました。

 

裏手はこんな感じ

左側が本館

右側が講堂です。

 

 

講堂から続く裏口

正面に合わせた切妻になっています。

 

 

講堂側面の窓から

内側を見ることができました。

 

椅子や机は往時のもので

大正時代の雰囲気を残しています。

 

 

構造的には平屋ですが

中央部が吹き抜けになっていて

それを取り囲むように

三方にバルコニー席が設けられています。

 

内部をはっきり覗うことはできませんが

ゴシック様式が取り入れられているからでしょうか

古い教会のような

荘厳な空気を感じ取れます。

 

 

付設されたこの小さな建物が

何なのかは不明です

・・・講師などの控室でしょうか。

 

 

本館や講堂の屋根も

瓦葺になっているようですが

外からは明確に認識できません。

 

この渡り廊下で

洋風の建物に

和風の瓦が取り入れられていのが

はっきりとわかります。

 

大正から昭和初期の洋風建築には

このようにさりげなく

和テイストが盛り込まれている

建物が多いですね。

 

 

キャンパス内の

池の茂みを通して見ると

日本ではないような光景になります。

 

 

最後に

守衛室に声を掛け

キャンパスを出ます。

 

実はこの守衛室も

桐生高等染織学校創立以来のもので

同窓記念館、正門とともに

1998(平成10)年に

国の登録有形文化財に登録されています。

 

 

今回は内部を見ることができませんしたが

ウィルス騒動が収束したら

再訪したいと思っています。

 

群馬大学工学部同窓記念館

群馬県桐生市天神町1-5-1

0277-30-1111

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都港区新橋です