ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、アイルランド・ダブリン市郊外ホウスの『ホウス城』をテーマにします。
ホウスは
ダブリンの東15㎞に位置する
小さな港町。
ダブリンの中心部からは
路面電車LUASまたは徒歩で
コノリー駅に向かいます。
コノリー駅は
ベルファストやウェックスフォードなど
南北の都市を結ぶ列車や
近郊列車DARTの発着駅です。
コノリー駅から
マラハイド行きのDARTに乗り
途中ホウス・ジャンクションで乗換。
終点のホウスで下車
ダブリンからの所要時間は約30分。
駅舎には見えない
お洒落なホウス駅です。
駅舎を右手に見て
海岸沿いの坂道を
15分ほど歩くと
左手にホウス城の門が現れます。
セント・ローレンス家が
1564年に砦を兼ねて建てた居城で
現在でも同家の一族が住んでいます。
度重なる修復のため
建築様式は混在していますが
時間の重みを感じる
威厳のある城です。
建物外部と庭園は
自由に見学できますが
建物内部は非公開となっています。
この城には
アイルランドの女海賊
グレイス・オマリーにまつわるエピソードがあります。
1953年
イギリスに逮捕された
息子や義弟の釈放を求め
グレイスはイングランドに渡り
グリニッジ宮殿でエリザベス1世に面会します。
その帰りにホウス港から上陸し
ホウス城に立ち寄り
食事と宿泊を願い出ました。
しかし
家族が食事中だったため
ホウス城の使用人は
グレイスをすぐに通さず
外で待たせておきました。
このことに侮辱を受けたグレイスは
セント・ローレンス家の娘を誘拐し
今後食事の際は必ず玄関の扉を開け
そして食卓の1席を急な来客のために
常に用意しておくという約束をさせました。
それ以来セント・ローレンス家では
食事中は玄関を開け
食卓の1席をいつも用意するようになったそうです。
私が訪れた時は
食事中でなかったと見え
玄関は固く閉ざされていました
・・・それとも風体の悪いのが来たからでしょうか?
城の前には
広大な庭園が広がり
自由に見学できます。
5月から6月には
西洋つつじが
庭中に咲き誇るとのことですが
私が訪れたのは8月で
面影はありませんでした。
城の裏手にも
小さな庭があり
こちらも自由に立ち入れます。
庭の片隅に
カフェがありましたので
コーヒーでもと立ち寄りましたが
営業していませんでした。
当日1時間ほど
この城にいましたが
私以外に訪問者はいませんでしたので
カフェも商売になりませんね
・・・貧乏人の発想。
ホウスの町に戻り
駅を少し過ぎると
小さな港があります。
港の前には
魚市場とシーフードレストランが。
舌平目1匹3ユーロ(約380円)
サーモン1切2.5ユーロ(約310円)
滅茶苦茶安いのに吃驚しました。
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、韓国テグ(大邱)市です。