スピンオフ編~韓国カンヌン(江陵)市・再現された李朝朝鮮時代の役所『江陵大都護府官衙』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、韓国カンヌン(江陵)市の『江陵大都護府官衙』をテーマにします。

 

 

カンヌンは

ソウルから東に150㎞

日本海に面した人口21万人の都市。

 

2018年に開催された

ピョンチャン・オリンピックでは

一部の競技が開催された都市です。

 

 

『江陵大都護府官衙』は

カンヌン駅から徒歩30分

李氏朝鮮時代の役所を再現したものです。

 

 

大都護府は行政単位の一つで

『道』、『府』の下に位置していました。

 

カンヌンは

高麗時代の1389年に大都護府に昇格し

李氏朝鮮時代の1894年に甲午改革で廃止されるまで

500年間にわたり大都護府でしたが

官衙の建物のほとんどはその後取り壊されてました。

 

1993年に『客舎』関係遺蹟が確認されて以降

2000年から復元事業が始まり

2012年にすべてが完了しました。

 

江陵大都護府官衙へは

キョンガンノ(京江路)に面した

衙門から入ります。

 

 

衙門は二層構造で

階上へ上がることもできます。

 

 

階上からは

中門や東軒など

官衙の全貌を見渡すことができます。

 

 

中門をくぐると

大都護府吏が政務を執り行っていた

『東軒』があります。

 

 

室内には

大都護府吏と部下の役人が・・・

部下の目つきが気になります

何か失敗を犯し

怒られているのでしょうか?

 

 

東軒の脇の小高い処には

『倚雲楼』が。

 

 

歌舞の舞台のようです。

 

 

衙門の近くには

『チサダン(七事堂)』と呼ばれる建物が。

 

その名前の通り

農業、軍事、教育などに関する

7つの部署があった建物です。

 

 

創建年は不明ですが

1632年と1726年に改修が行われ

1867年に火事で焼失しました。

 

その後再建され

日本の占領時代には

日本軍に接収され

日本軍の撤退後には1958年まで

カンヌン知事の官舎として使われていました。

 

 

サダンに勤務する役人は

衙門ではなく

こちらの門から出入りしたようです。

 

 

再び東軒に戻り

その裏手を見ると木造の門があります。

 

 

『ケサムン(客舎門)』

外国からの使者や客をもてなす

『ケサ(客舎』への入口です。

 

こちらの門は936年に創建され

1000年以上もその姿を保っている貴重な文化財で

国宝に指定されています。

 

 

門を入ると

サの本殿

『イミョングン(臨瀛館)』があります。

 

外国からの使者や客の

宿泊所、宴会場として使われていました。

 

 

サムンとチサダン以外の建物は

近年復元されたものですが

それなりに見応えのあるものです。

 

観光客もさほど多くなく

ゆっくりと李朝朝鮮時代の雰囲気を

満喫することができます。

 

江陵大都護府官衙

大韓民国カンウォンド(江原道)カンヌンシ(江陵市)イミョンノ(臨瀛路)131ボンギル6

강원도 강릉시 임영로131번길 6

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都新宿区です。