ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、韓国キョンジュ（慶州）市の『ヤンドンミンソンマウル（良洞民俗村）』をテーマにします。
ヤンドンミンソンマウルは
キョンジュ市中心部から
北に約２０㎞
２０１０年に世界遺産に登録されました。
韓国内にある民俗村の中でも
５００年の以上の歴史を持つ
由緒深い名門集落で
李朝時代の家並が
そのまま残されています。
キョンジュ市外バスターミナルか
キョンジュ駅前から
２０３番バスに乗ると
ミンソンマウル入口に着きます。
所要時間は
バスターミナルから約３０分
駅からは約２５分。
地理的には
隣の市のポハンに近く
ポハンの市外バスターミナルからは
１０分程で行くことができます。
バス停近くの駐車場に併設し
『ヤンドンマウル・ムナグァン（良洞文化館）』があります。
館内には
ヤンドンの歴史や文化などが
パネル、ビデオ、ジオラマで
分かりやすく展示されています。
文化館を抜けると
入村券売り場が
大人４０００ウォン（約４００円）。
２０１３年に訪れた時は
無料だったのですが
いつの間にか有料になっていました。
ちなみに無料の時は
前述の文化館はありませんでした。
入村券売り場の横の道を
２００ｍほど進んだ先が村の入口
遠目に建物がいくつか見えています。
村の入口には
以前オンストリート編でご紹介した
『ヤンドンバックス』という茶屋があります。
村内には
売店や自販機がほとんどありませんので
ここで飲み物を調達することをお薦めします
・・・少々割高ですが。
無料時代には
この茶屋の脇にバス停がありました。
村の中には
瓦屋根の伝統的な両班屋敷や
藁葺屋根の家屋が１６０戸ほど並び
２００年以上経過した家も５４戸あります。
中でもひと際目立ち
ヤンドン観光のハイライトとも言えるのが
村の入口から左手に伸びる坂道の上にある
『ヒャンダン（香檀）』です。
李朝時代の東方五賢として
王の信任が厚かったイ・オクジョン（李彦迪）が
キョンサンド（慶尚道）観察使に赴任した１６世紀半ばに
病弱だった母親を看病できるようにと
当時の王であった中宗が建て
賜ったものです。
坂の上にあるのは
素っ気ない位に質素な門。
門をくぐると
美しい屋根の華麗な建物が現れます。
建築当時は
９９間もある大きな屋敷でしたが
一部が火災で焼失しました。
その後１９７６年に
５６間に縮小され復元されました。
現在でも住民が暮らしており
門近くのこの一角以外は
一般公開されていません。
ヒャンダンの近くには
『カンガジョン（観稼亭）』があります。
李朝中期の名臣
ソン・ジュンドン（孫仲暾）と
縁のある家と伝えられています。
簡素でありながらも
格式高い造りと
高い評価を受けています。
村内にはこの他にも
『ムチョムダン（無忝堂）』
『ソベクタン（書百堂）』を始め
見応えのある建物が
数多くあります。
最後に
私がとても残念に思っていることを
ご紹介します。
『チョンウォン・シクタン（草園食堂）』
民家を利用した飲食店です。
２０１３年には営業していましたが
２０１８年に再訪した時は閉店していました。
お邪魔するたびに頂いていたのが
『ヨニパプ』。
蓮の葉に包まれた
五目おこわ。
こちらのヨニパプは
私のおこわ史上
一、二を争う絶品です。
プサンからの日帰り旅行も可能ですが
キョンジュ市内に泊まり
１日掛けてゆっくりと
５００年の時が止まる村を
散策されることをお薦めします
～村内には民泊を営む民家もあります。
殆どの家屋には
現在でも住民が住まわれていますので
公開されていない敷地には
立ち入らないようにしてください。
韓国キョンサンプクド（慶尚北道）
キョンジュ（慶州)市カンドンミョン（江東面) ヤンンリ（良洞里) 94
경상북도 경주시 강동면 양동리 94
82-54-779-6105
４～１０月 9:00-19:00
１１～３月 9:00-18:00
年中無休（文化館は月曜日休み）
入村料 ４０００ウォン
次回は、本日１５：００にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、北海道函館市です。