スピンオフ編~中国ハルビン市・旧満州の鉄道の歴史が分かる『中東鉄路印象館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、中国ハルビン市の『中東鉄路印象館』をテーマにします。

 

 

ハルビン市は黒龍江省の省都

都市部人口は約590万人

中国最北端の大都市です。

 

19世紀末にロシア帝国が

旧満州を横断する『東清鉄道』の建設に着手すると

交通の要所として

ロシア人を始め多くのヨーロッパ人が移住し

経済の急速な発展が進みました。

 

現在でも

市内にはロシア正教の教会や

ロシア風の建物が

数多く残っています。

 

 

東洋の小パリ、東方のモスクワとも称された

ハルビン市内には

ヨーロッ風の公園が散在していますが

メインストリートの一つ『友誼路』の東端に

『中東鉄路公園』という

少し趣の異なる公園があります。

 

 

広場にはレールが敷かれ

SLが置かれています。

 

1956年にハルビン鉄路局が採用した

『黄継光號』というSLですが

静態保存されているこの機関車は

1980年代に製造されたもののようです

・・・とある鉄オタさんのブログから・・・

 

 

SLの後ろには

ハルビン駅をモデルにした

建物があります。

 

これが

『中東鉄路印象館』です。

 

 

東清鉄路

後に『中東鉄路』とも呼ばれた鉄道に関する

資料や写真が展示されています。

 

 

中東鉄路の

会議室なども復元されています。

 

 

松花江(スンガリー川)に面した

カフェも再現され

無料の休憩処になっています。

 

 

私にとって興味深かったのは

昔日のハルビンの写真。

 

こちらはハルビン駅

ロシア婦人が印象的です。

 

 

ハルビン駅に降りたった欧州人たち

映画のワンシーンみたいですね。

 

 

こちらは

昨年完成した

現在のハルビン駅。

 

中央の時計塔が無いなど

若干の差異はありますが

かなり忠実に再現されています。

 

 

1908年に建立した

ロシア正教会

ロシア軍人及び軍属のための

教会だったそうです。

 

 

現在は

ハルビン駅近くに移設され

展示されています

・・・現段階では内部に入ることはできません。

 

 

濱州鉄路橋

1901年に開通し

2004年まで使用されていました。

 

 

現在は

隣にある白いアーチ橋に

CRH(中国新幹線)が走り、

濱州鉄路橋は

歩行者に開放されています。

 

 

ハルビン随一の繁華街だった

キタイスカヤ通り。

 

漢字よりキリル文字のほうが

多いですね。

 

 

現在もハルビン一番の繁華街

名前は中央大街に変わっています。

 

 

今はありませんが

日本の神社も存在していました。

 

 

中東鉄路=東清鉄路は

1904年2月

日露戦争が勃発する直前に

シベリア鉄道と直結しました

 

ロシアの敗戦により

翌年9月のポーツマス条約で

長春以南の南満州支線は

日本に譲渡され

南満州鉄道(通称『満鉄』)となりました。

 

中東鉄路印象館は

旧満州における鉄道の歴史と変遷を

知ることができる

とても興味深い施設です。

 

中東鉄路印象館

9:00-16:00

月曜日休み

 

次回は、明日8月23日(金)に番外編。中国大連市の『軍記一線天骨湯米線』をテーマにします。