スピンオフ編~埼玉県三芳町・武蔵野の豪農の生活を感じられる『旧池上家住宅』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、埼玉県三芳町の『旧池上家住宅』です。

 

 

最寄駅は

東武東上線

『みずほ台』

 

 

西口から徒歩30分

『三芳町立歴史民俗資料館』の敷地内にあります。

 

バスなどの公共交通機関はありません

徒歩30分はきついという方は

駅からタクシーで約10分。

 

 

旧池上家住宅は

19世紀後半(江戸後期)に

建築されたものと推定されています。

 

元々は

資料館の近くにありましたが

1988(昭和63)年に

資料館内に移築復元され

一般公開されました。

 

 

母屋の外には

つるべ式の立派な井戸が。

 

 

茅葺寄棟造りの大屋根

3列3段9間の部屋を持つ母屋は

近隣では珍しい大型民家で

徳川幕府の農村支配が緩んできた頃に

豪農の豊かな経済力を持って

建てられた住宅です。

 

画像の左側には大戸口

右側にはうまや口があります。

 

 

うまや口を入ると

かごや農具が置かれたうまやが。

 

かつてはここに

農業用の馬が繋がれていたのでしょう。

 

 

うまやの奥には

大きな釜と2つの小さな釜が

備えられた台所『かまば』が。

 

これだけの規模で

炊事をしていたということは

それなりの人数が

農作業に従事していたのでしょうね。

 

 

大戸口を入ったところには

うまやと繋がる土間が。

 

板の間には上囲炉裏

土間には下囲炉裏があり

十分な暖が取れるようになっています。

 

 

2月の寒い日

たった一人の参観者である

私だけのために

下囲炉裏に火をくべて頂けました。

 

火の温もりとともに

館の方のホスピタリティに

身も心も温まります。

 

 

立派な上がり框の奥には

9間の部屋が続いています。

 

 

一番手前の列の真ん中には

神棚のある八畳間が。

 

 

神棚のある部屋に続く『御嶽の間』は

3列3段の中央に位置し

仏壇があります。

 

三方に出入口のあるこの部屋は

ちょっと変わった構造になっています。

 

全ての出入口に

内側から鍵を掛けることでき

外部からの侵入を防ぐ

工夫がなされています。

 

 

しかも

押し入れの中には

外部に通じる秘密の抜け穴まであります。

 

農家にこのような防衛手段が

必要であったということは

盗賊などが横行し

治安が悪かったのでしょうか。

 

 

縁側から眺める方丈の庭は

かつては京風だったのでは

そんなふうに感じました。

 

 

母屋の隣にある白壁の蔵は

旧池上家のものではないようです。

 

 

内部は展示室になっており

三芳町で盛んだった

藍染めなどが紹介されています。

 

 

駅からは少々遠いのですが

江戸後期の

武蔵野の豪農の生活を

肌で感じることができる施設です。

 

旧池上家住宅

埼玉県入間郡三芳町大字竹間沢877 三芳町立歴史民俗資料館内

049-258-6655

9:00-16:30

毎週月曜日及び祝日休館

入場無料

 

付 録

 

えいすけ

 

先月ご紹介した

みずほ台駅近くの洋食屋です。

 

 

お薦めのビーフカツ。

 

 

次回は、明日3月22日(金)に番外編。中国広州市のレストラン『蘭桂房』をテーマにします。