スピンオフ編~東京都台東区浅草・6人の盗人が潜む街『伝法院通』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、東京都台東区浅草の『伝法院通』です。

 

浅草と言えば

浅草寺、雷門、仲見世、ホッピー通り

ですよね。

 

でも本日は

仲見世と交差する

伝法院通にご案内します。

 

実はこの通りには

6人の盗人が潜んでいるんです。

 

ちなみに

このイラストの方々の中には

盗人はいません。

 

 

スタートは

東武スカイツリーライン

浅草駅北口から。

 

 

改札口を出たら

左方向に向かいます。

 

余談ですが

ガードを抜け振り向くと

スカイツリーがくっきりと見えます

・・・晴れた日にはですが。

 

 

一つ目の信号が

馬道と交わる

伝法院通の入口。

 

東京メトロ銀座線や

都営地下鉄浅草線で来られる場合には

馬道を北に向かうと

左側にこの光景が現れます。

 

 

この通りに進入し

少し歩くと

『下馬』・・・車両通行止めになります。

 

この派手な衣装の人物

誰でしょう?

 

 

前に回ると

こんな感じ。

 

歌舞伎の演目としても有名な

河竹黙阿弥の『青砥稿花紅彩画』

通称『白波五人男』のボス

日本駄右衛門です。

 

~問われて名乗るもおこがましいが

生まれは遠州浜松在
十四の頃から親に放れ

身の生業も白浪の
沖を越えたる夜稼ぎの

盗みはすれど非道はせず
人に情けを掛川の

金谷を掛けて宿々で
義賊と噂高札に廻る配符のたらい越し
危ねえその身の境界も

最早四十に人間の
定めは僅か五十年

六十余州に隠れのねえ
賊徒の張本日本駄右衛門~

 

 

そうなんです

この通りには

白波五人男がいるんです。

 

日本駄右衛門の斜め右には

『かりんころん』という

かりんとう屋さんがあります。

 

軒で胡坐をかいているのは

弁天小僧菊之助です。

 

 

~さてその次は江ノ島の岩本院の稚児あがり
普段着慣れし振袖から

髷も島田に由比が浜
打ち込む波にしっぽりと

女に化けて美人局
油断のならぬ小娘も

小袋坂に身の破れ
悪い浮き名も龍の口
土の牢へも二度三度

段々超える鳥居数
八幡様の氏子にて

鎌倉無宿と肩書きも
島に育ってその名せえ

弁天小僧菊之助~

 

 

日本駄右衛門の左斜め後ろには

もつ焼きの『千代乃家』が。

 

壁にへばり付いているのは

忠信利平です。

 

 

~続いて次に控えしは月の武蔵の江戸育ち
がきの折りから手癖が悪く

抜け参りからぐれ出して
旅を小股に西国を

廻って首尾も吉野山
まぶな仕事も大峰に

足をとめたる奈良の京
碁打といって寺々や

豪家へ押込み盗んだる
金が御嶽の罪料は

蹴抜の塔の二重三重
重なる悪事に高飛びし
あとを隠せし判官の

お名前騙りの忠信利平~

 

 

弁天小僧菊之助がいる

『かりんころん』の前には

ラーメンの『よろゐ屋』が。

 

屋根に腰掛けているのは

赤星十三郎です。

 

 

~またその次に連なるは

以前は武家の中小姓
故主のために切り取りも

鈍き刃の腰越えや
砥上ヶ原に身の錆を研ぎ直しても抜きかねる
盗み心の深みどり

柳の都谷七郷
花水橋の切り取りから
今牛若と名も高く

忍ぶ姿も人の目に
月影ケ谷、神輿ケ獄

今日ぞ命の明け方に
消ゆる間近き星月夜

その名も赤星十三郎~

 

 

さてどん尻に控えしは・・・

南郷力丸ですが

これがちょっと分かり憎い処にいます。

 

馬道との交差点まで戻りますと

角に1910(明治43)年創業の

『中村屋本店』という珍味屋があります。

 

 

南郷力丸は

此処にいるの筈なのですが・・・

 

居ました

3階のベランダに

しかもドイツの国旗を背景に。

 

 

~さてどん尻に控えしは磯風荒れえ小ゆるぎの
磯馴の松の曲がりなり

人となったる浜育ち
仁義の道も白川の

夜舟に乗り込む舟盗人
波にきらめく稲妻の

白刃で脅す人殺し
背負って立たれぬ罪科は

その身に重き虎ガ石
悪事千里というからは

どうで終めえは木の空と
覚悟はかねて鴫立ち沢

然し哀りゃあ身に知らぬ
念仏嫌れえな南郷力丸~

 

 

白波五人男全員に遭遇したので

ホッピー通りで

ちょっと引っ掛けますか?

 

と、オレンジ通りの角まで来ると

着物ショップ『胡蝶』の屋根に

怪しい人影が。

 

 

今度は

鼠小僧次郎吉です。

 

浅草には

盗人がいっぱい

How come?

 

ん?

この鼠小僧

誰かに似ていますね。

 

 

浅草奉行所が

こんな御触書を出しています。

 

 

6人の盗人が潜む街

如何でしたか?

 

浅草寺を参詣された後

お時間がありましたら

ご覧ください。

 

次回は、明日2月15日(金)に番外編。中国大連市の『SEVENNOTES COFFEE』をテーマにします。