番外編~中国福州市・本場の太平燕が味わえる『安泰楼酒家』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、中国福州市の『安泰楼酒家』です。

 

 

福州は福建省の省都

都市人口が300万人を超える

省随一の大都市

 

阿片戦争の英雄

林則徐の

生誕の地としても有名です

 

 

『安泰楼酒家』は

そんな福州で

100年以上の歴史を持つ老舗です

 

最寄駅は

地下鉄1号線

『南門兜』

 

 

駅から徒歩5分程度

市の中心部を南北に走る

『八一七北路』に面しています

 

 

エントランスは2階

如何にも中国の老舗

そんな風情です

 

 

大きな店で

空間も多く

ゆったりと食事ができます

 

 

左側にはオープンキッチンがあり

点心や甜品が

処狭しと並んでいます

 

 

 

点心類にも

心が傾きましたが

今回の目的は『什錦太平燕』

 

 

太平燕は熊本の郷土料理として

東京でも知名度を上げつつありますが

ルーツは福州にあります

 

説明は後にして

取り敢えずビールを

バドワイザーの小瓶9元(約150円)

 

 

グラスではなく湯呑茶碗で

こんな飲まされ方は初めて

美味しさ半減です

 

 

太平燕登場

かなりのボリュームです・・・2~3人前

これで38元(約600円)

 

一言で表現しますと

あひるのゆで卵などが入った

ワンタンスープ

 

スープは薄い塩味ですが

色々な具材の味が絡まり

物凄く美味しいです

 

 

あひるのたまご『鴨卵』は

福建語では『アッロウン』と発音され

『圧乱』と同音

 

戦乱を鎮める

イコール太平が

料理名の由来だそうです

 

 

では燕は何なの

そうお思いのことでしょう

これです

 

『扁肉燕』略して『燕』

さつま芋でんぷんで作った

ワンタンの皮

 

福州の名物で

独特の食感

普通のワンタンと一味違います

 

さらに『燕』と『宴』が同音であることから

縁起の良い食べ物として

結婚式などの宴席料理にもなっています

 

 

豚肉がぎっしり

肉のみで

食べ応え十分です

 

 

豚の皮身

コラーゲンたっぷりなのでしょうが

味はさほどでありません

 

 

スルメイカ

適度な弾力があり

これは美味

 

 

部位が特定できませんが

豚の内臓系

レバーのような味でした

 

 

野菜は

椎茸、人参、葱

特に椎茸が美味でした

 

 

太平燕は

熊本で頂いたことがありますが

福州の太平燕とは全く別物

 

明治時代に

福建省から来た華僑が

伝えたものと言われています

 

これまでご覧頂き

お気づきでしょうが

春雨は入っていません

 

日本では理由は不明ですが

扁肉燕(ワンタン)の代わりに

春雨が用いられるようになったようです

 

このアレンジにより

スープ料理が麺料理に

変化しました

 

どちらの太平燕が美味しいの?

そのような愚問は呈しません

どちらも美味しいです

 

ごちそうさまでした

 

安泰楼酒家

中国福建省福州市鼓楼区吉庇路39号

※入口は吉庇路ではなく八一七北路に面しています

86-591-87543557

9:30-14:30   16:30-22:00

年中無休

 

次回は、明日2月9日(土)に番外編。東京都台東区の食堂『白根屋』をテーマにします。