スピンオフ編~東京都中央区築地・魚河岸が無くなりましたが健在『波除神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

現在、3週間の予定で中国を旅しています。今回は、広州~深圳~厦門~福州~上海。安宿に宿泊しているためインターネット環境は良くありません。『いいね』やコメントバックができないこともありますのでご理解ください。記事は、日本で書き溜めてありますのでいつものように毎日アップされます。

 

本編に入る前に近況を少々。

昨日の昼前に広州から南に約100㎞下った深圳にやってきました。ここは初めての街なのでわくわくしています。さっそく町に繰り出し、小さな食堂で美味しいものに遭遇しました。『牛肉丸麺』、20元(約340円)。

 

 

スープは牛骨ですが全く臭みがありません。麺は米粉麺。スープも麺も言葉にならない美味しさです。

 

 

それでは本編に入ります。

 

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編、ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、東京都中央区築地の『波除神社』です。

 

 

魚河岸が

築地から豊洲に移転した直後に

『波除神社』を訪れてみました。

 

最寄駅は

東京メトロ日比谷線

『築地』。

 

 

駅から徒歩5分

海幸橋のたもとに

1週間前の喧騒が無かったが如く

厳かに建っていました。

 

 

罰が当たりそうですが

子どもの頃は

よく遊び場にしていました。

 

今振り返ると

このような狭い場所で

何をして遊んでいたのか

不思議に思います。

 

 

波除神社の由来については

ネットでお調べ頂くとして

今日はここならではの

面白いものをご紹介します。

 

まずはこちら

鳥居をくぐるとすぐ右側にある

吉野家の碑。

 

牛丼の吉野家は

1959(昭和34)年に

築地の魚河岸で

産声を上げたのです。

 

魚河岸の移転とともに

築地一号店は無くなりましたが

創業店が築地にあったという

『感謝の思い』を後世に残すために

2016(平成28)年に

吉野家が建立しました。

 

 

鳥居の左側には

ご神木の枝垂れ銀杏が。

 

 

枝垂れ銀杏から塀沿いに

築地らしいものが並んでいます。

 

玉子塚

1993(平成5)年に

玉子焼きなどを作る業者で構成される

東京鶏卵加工業組合が

創立30周年を記念して建立したものです。

 

 

玉子塚の奥には

すし塚が。

 

1972(昭和47)年に

東京都鮨商環境衛生同業組合

(現、東京都鮨商生活衛生同業組合)が

すしのために包丁にしてきた魚の霊に

感謝し慰霊するとともに

日本人の永遠の食べ物として

発展させてゆく決意の表明として

建立したものです。

 

 

すし塚の隣には

海老塚が。

 

1973(昭和48)年に

東天会てんぷら料理協同組合と

㈱海老の大丸が

建立しました。

 

 

海老塚の脇には

鮟鱇塚と活魚塚が

仲良く並んでいます。

 

鮟鱇塚は

1973(昭和48)年に

仲買の尾邦の三浦啓雄氏が

建立したもの。

 

活魚塚は

1984(昭和59)年に

活魚を扱う仲買で構成される

東京築地魚市場活物組合による建立。

 

 

そして

突き当りには昆布塚が。

 

2016(平成28)年12月に

有限会社サイトウが建立したもの。

 

この会社の詳細は知りませんが

小池都知事が当選し

豊洲への移転が問題になり始めた頃に

建立されたのは

何かの因縁があるのでしょうか?

 

 

6基の塚には

魚介類に関わる業者の思いが溢れ

興味深い物があります。

 

そして

本殿の脇には

『海の七福神』なるものが

飾られています。

 

福禄寿→フグろくじゅ

毘沙門天→イカもんてん

弁財天→べんサザエてん

築地らしく海産物のパロディです。

 

 

久しぶりに行きましたが

築地から魚河岸が

無くなってしまったことを

改めて感じ

少しセンティメンタルになってしまいました。

 

波除神社

東京都中央区築地6-20-37

 

付  録

 

場内の飲食店街にあった『豊ちゃん』

1916(大正5)年創業の

老舗洋食屋でしたが

2014(平成26)年8月25日に

築地の人々から惜しまれつつ

閉店しました。

 

画像は

閉店の日に頂いた

『ないアタマ』の正統派バージョン。

 

 

正式には『アタマライス』と言い

かつ丼の具とご飯を別々にしたものです。

 

常連で

脂身を好まない人は『ないアタマ』

脂身の好きな人は『あるアタマ』

そう言っていました。

 

私がよく注文していたのは

画像とは少し異なりますが

~ないアタマ

お皿ハンコで

ハヤシちょい掛け

みそわん生落ちで~

 

この豊ちゃん語を標準語に翻訳しますと

・・・脂身のないアタマライス

ご飯は丼ではなくお皿に半分で

ハヤシルーを少し掛けて、

味噌汁には生卵を落として・・・

 

ここで問題です

次の豊ちゃん語を標準語に翻訳してください。

~のっけ

ないとこ

十文字でギョク落ち~

 

正解は明日

 

豊ちゃんはその後

経営者が変わり

同じ店名で営業していましたが

暫くして

あまり惜しまれることもなく

廃業しました。

 

次回は、明日10月26日(金)に番外編。中国吉林市の牛丼屋『吉田家』をテーマにします。