スピンオフ編~大正時代の農家と町屋の雰囲気を味わえる『立花大正民家園 旧小山家住宅』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編、ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットをご紹介します。今日は、東京都墨田区の『立花大正民家園 旧小山家住宅』です。

 

 

最寄駅の

東武亀戸線

『東あずま』から

徒歩8分。

 

 

東京メトロ半蔵門線などの

『押上』駅から

墨田区のコミュニティバスの

北東部ルート(八広・立花ルート)で

行くこともできます。

 

『立花大正民家園入口』で下車

徒歩3分。

 

 

旧中川沿いの道から

一段低くなったところに

入口があります。

 

1917(大正6)年に

農家小山家の住宅として

創建されました。

 

 

門をくぐると

立派な庭が続きます。

 

 

小山家は

信心深かったようで

庭に七福神が置かれています。

 

入ってすぐ左手には

融通招福の神

『毘沙門天』。

 

 

少し進んだ右手には

富貴長寿の神

『寿老人』。

 

 

更に進み

左手奥の方には

知恵財宝、縁結びの神

『弁財天』。

 

 

母屋の前の植え込みには

招徳人望の神

『福禄寿』。

 

 

母屋の中庭に入ると

すぐ左手に

笑門来福、夫婦円満、子宝の神

『布袋尊』。

 

 

突き当りには

商売繁盛の神『恵比寿天』と

招徳開運の神『大黒天』が

仲良く並んでいます。

 

 

母屋は

平屋建ての寄棟造り瓦葺き。

 

創建当時は

茅葺でしたが

昭和10年代に瓦葺きに

葺き替えられました。

 

1997年(平成9)年まで

小山家が住まわれていましたが

1998(平成10)年に

墨田区に寄贈されました。

 

 

現在の間取りは

今風に言うと5LDK。

 

玄関を上がって

正面の板張りの部屋が

居間だったところです。

 

 

玄関の左手が居室

手前が主人居室

奥座敷は客間として使われていました。

 

 

主人居室には

立派な神棚が。

 

 

昔懐かしい

木製の火鉢も

置かれています。

 

以前は

囲炉裏があったそうです。

 

 

主人居室の隣には

家族の居室が。

 

創建当初は六畳でしたが

その後五畳半に組み替えられました。

 

その理由が

験かつぎなのですが

お分かりになりますか?

 

五畳半→五半畳(ごはんじょう)

=ご繁盛

 

 

奥座敷には

違い棚と床の間がある

風流な六畳間があります。

 

現在は

変哲のない漆喰の壁ですが

元々は弁柄色だったそうです。

 

 

奥座敷八畳間には

破魔弓が飾られています。

 

親族から

嫡男の初正月の祝いに

贈られたものだそうです。

 

 

奥座敷には

家族用の玄関とは別に

逗留する客用の玄関があります。

 

 

興味深いのは

この玄関引き戸の桟。

 

波を打っていますが

元々は平だったそうです。

 

指に雑巾を巻き

ぐりぐりと拭き掃除をしていたため

年月とともに指の形に

すり減ってしまったそうです。

・・・人間の力って案外すごいものですね・・・

 

 

特別に

玄関に続く部屋にある

隠し金庫を見せて頂きました。

 

立派な金庫

何が入っていたのでしょう?

 

 

全体的に派手さはありませんが

大正期の農家と町屋の雰囲気を

味わうことができます。

 

立花大正民家園 旧小山家住宅

東京都墨田区立花6-13-17

03-3611-4518

庭園 9:00-16:30

住宅内 12:30-16:30

入場無料

12月29日~1月3日 休み

 

次回は、明日6月26日(火)に番外編。韓国プサン市の日本風ワンタンの店『シッパボン ワンタンチッ(十八番ワンタン屋)』をテーマにします。