ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、韓国ポハン(浦項)市の『ウンファス・シクタン』です。
ポハンは、韓国東海岸にある人口52万人の都市で、韓国最大の鉄鋼メーカーPOSCOの本拠地です。
ポハン随一の繁華街は、『チュガン サンガ(中央商店街)』。連日ポハンの若者たちで賑わっています。
チュガンサンガの裏通りを歩いている時に目に入ったのが、この看板。一瞬目を疑いました。『キョンヤンシク(軽洋食)ウカス(ビーフカツ)』。キョンヤンシクとは、70年代までは特別な食事だった洋食を気軽に頂けるようにしたものでハンバーグやトンカツがメインとなっています。色々なキョンヤンシクの店に行きましたが、ビーフカツがあったのはこちらが初めてです。
真ん中の店が『ウンファス・シクタン』です。どこから見ても洋食屋には見えません。
でも店の中に入ると日本の洋食屋と変わらないカウンター席が。フライパンやらお皿やらが壁に処狭しと飾られています。
正面がキッチン。女性シェフが一人で切り盛りされ、ご主人と思しき男性はペダル(出前)を担当されていました。ちなみにキッチンの脇にもテーブル席があります。
バンチャンは、テーブルに置かれた『ッカクトゥギ(カクテギ)』だけ。セルフです。
ナイフ、フォーク、スプーンは、テーブルの引出しにあります。韓国の食堂では当たり前のパターンです。
注文したのは、当然のことながら『ウカス(ビーフカツ)』。税込9000ウォン(約900円)。
まずはポタージュスープが出て来ます。クリーミーでコクがあり、とても美味です。900円の定食についてくるレベルではありません。
価格が変動していることもあります。
そしてメインのビーフカツが登場。たっぷりとデミグラスソースが掛かっています。
薄切りの赤身肉がミディアムに揚げられています。衣はクリスピーで肉の質も良し。美味しいのですが、もう少し厚い方がより美味しいと思います。そう言えば韓国ではトンカツも薄切りが多いですね。厚切りのトンカツに『日本風』と書かれていた店もありました。
デミグラスソースは甘目でとろみがありますが、及第点です。
最初にポタージュスープが出されたのにコンソメスープが出て来ます。これ韓国の洋食屋でたまにあるパターンです。ポタージュスープが絶品だったためか、コンソメは普通にしか感じませんでした。
ご飯は少な目ですが、とても良質な米でした。足らない場合にはお替りできます。
添え物は、キャベ千とコンキエリ。キャベツは新鮮ですし、コンキエリの味付けも良いのですが、ちょっと少な目かな?
ソウルやプサンではお目にかかることのできなかったデミグラスソースで頂くビーフカツに思わぬ処で出会い、大興奮してしまいました。
ごちそうさまでした。
ウンファス・シクタン
은화수 샥당
韓国慶尚北道ポハン市プク区ナムビン洞526
경상북도 포항시 북구 남빈동526
82-54-241-0942
11:00-14:00 16:30-20:30
定休日不明
次回は、明日5月21日(月)にスピンオフ編。ビーフカツからもその他の食べ物からも離れ、大阪府堺市の『堺鉄砲館』をテーマにします。